羽生結弦選手はさまざまなスケーターさんに憧れて、その技を表現を継承してきたのだと思いますが。
一方で、スケート界以外にも幅広く知識を得たり、興味を持ったりしてきたのだと思います。
そして何より「好きだから」それをやりたい、というのが根底にあるから…
強く深くご自身の中に吸収してきたのではないでしょうか。
これまで、羽生くんが憧れてきたスケーターさんたちで、名前が上がっていたのは主にプルシェンコさんとウィアーさんですよね。
だけど私が知る限りでは、指導者の方たち、振り付け師さん、交流のあったスケーターさんたち、全てにおいて「ここを自分のスケートに取り入れたい」というところを見てきたように感じます。
CWWに出演してくださった方たちはもちろんのこと、映像でメッセージをくださったお2人からも、羽生くんは影響を受けてきたと思っているのでしょうね。
また、たぶんそれ以外のスケーターさんたちからも。
…………
そして、羽生くんはスケート界以外にも幅広く、好きと憧れで吸収してきたことが多々あったことも見てきました。
私がファンになったのは福岡GPFなので、そこから全日本選手権、ソチ五輪、世界選手権と三冠達成するのを見届けたあと、初めて、オフシーズンを迎えたときに「スケート界以外での交友関係」を知ったのは…
指田さんの歌う「花は咲く」で、アイリンで滑るというNHKの番組でした。
ああ、こんな気持ちいい声で歌う方との友情が、このコラボ?プログラムにつながったのだなと思いました。
そして、SEIMEIのときには野村萬斎さんとの対談もありました。
京都の晴明神社さんや淡路島の諭鶴羽神社さんへの参拝。
イヤホン収集してたり、ゲームが好きだったり、野球ファンだったり、それ以外のスポーツにも詳しいのかも。
内村さんへのリスペクトは、見ていて「お互いにしか分かり合えないところ」もあるんだろうなと感じるものでした。
ダンスを独学でなんておっしゃっていたときには、「学びたい」といえば指導者候補が門前列を成すのにと思ったりとか。(⌒-⌒; )
学業でも、もっと勉強したいからまだ(大学を)卒業したくないとか、発想が尋常じゃない〜
もっと知りたい、もっと学びたい、もっと教わりたい、もっと吸収したい、そんな貪欲なまでの知識欲を感じました。
それも、役に立つからとかだけじゃなくて…まして、資格取得とかステイタスのためでもなくて…「好きだから」が根っこにあるのが、とても好ましいなと。
音響機器、人体解剖学、力学、解析、知る→応用する→向上する→もっと知りたくなる→さらに知識を得る、というようなサイクルがあったのでしょうけど。
やはりそれも好きだから、面白いから、というのが根底にあったのでしょうね。
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好きが昂じて、ついにはアイスショーにしてしまったりとか。
ゲーム音楽として、RE_PRAYで使われたのは
ファイナルファンタジー、アンダーテール、エストポリス戦記Ⅱなのだということは
詳しい方たちから教えていただきましたけど。
ひょっとしたら、MOTHER2とかもストーリーの中に含まれている可能性があるのでしょうか?
いや、そもそもアンダーテールの作者さんが、MOTHER2の影響を話しておられたことがあったとか…
全ては繋がっているのかもしれませんね。
ご自分が影響を受けた、好きでたまらないもの。
それを
「自分が創り出したのだからオリジナルの作品だ」
というのではなくて、
「こういう好きなものたちから影響を受けて、創りたくなった」
ものとして世に送り出す。
そういう考え方に、とても好感を持つんです。
著作権とかオリジナリティとか、大切だと思う一方で。
自分が何を好きで、それにどれだけ影響を受けたか、熱く語りながら「自分にしかできない表現」で見せてくださった。
それがRE_PRAYなのだと思います。
読んでくださってありがとうございました。