誰かを、何かを、貶めるために使われる言葉ってありますよね。


〜ごときが、たかが〜、〜なんかが、〜ふぜいが、〜のくせに、〜程度が、…etc.


その中には、新興勢力の勢いを削ごうとする既存勢力の思惑や、これまでなかった価値観への抵抗などが含まれていることもあると思います。


また、これまで数十年、数百年かけて培われてきた伝統や格式に比較して、まだ「年月の洗礼を受けていないもの」がいずれ淘汰されていくだろうという目算もあるのではないでしょうか。


あるいは、権力側や組織のトップから見た、有力ではあってもいち個人に対しての侮りも含まれているように感じることもあります。


そして、社会全体が、新たな世界の構築に対して「これはいずれ消えゆくものかも」という、軽視を内包していることも。


大衆の娯楽という分野においては、特に、その傾向が強いのではないでしょうか。


マンガやアニメも、今でこそ日本の文化として諸外国からも賞賛されるようになりましたけど、数十年前は「マンガなんて」「アニメなんかが」と言われていた気がします。


今でこそJポップなどという言葉もありますが、以前は「たかが歌謡曲」「流行歌程度」と言われた時代もそんなに昔のことじゃないでしょう。


スポーツ選手たちの社会的地位や立場は、2004年にプロ野球再編に向けた選手会の取り組みに対しての、最古球団のオーナーの発言がそういう、相手(選手会長)を貶める言葉だったことが今でも引っかかっています。


スポーツはオーナーがいなくても開催できる…とまでは言わないにせよ、オーナーが別の誰かと交代しても試合の開催はできますが、選手がいなかったらできませんよね?


強い立場だからといって、アスリートやクリエイターなどの「ファンからしたら替えが効かない推し」を侮るのは、底が知れているというか…正直言ってお前何様のつもりやねん?自分のチームの選手たちのこともそう思っとるんかい、Gのファンもっと怒ったらどないなんや💢ムキー


新興勢力がゲームのときにも「子どものおもちゃ」とか「大人にとっては暇つぶし」くらいに思われていたりとか。


動画をSNSで公開できるようになると、小学生のなりたい職業にYouTuberがランクインして、大人が顔をしかめたりとか。


そんなふうにいつでも、新たな娯楽産業は「こんなもんいつまで続くかわからない」と、下に見られてきたという経緯があったのでしょうね。


そんな中でも、いずれは自分たちの新たな世界を築けると信じて積み重ねてきた方たちにとっては、もちろん「楽しみにしてます」「良かったです」というファンからの言葉は励みになったでしょうけど。


どこかで、創り出している方たちにとっても、「それでもやっぱり楽しいだけで終わるものなのだろうか」と思う部分はあったのではないでしょうか。


小説や映画ならまだ、「その作品から受けた感銘が自分の人生に影響を与えたんです」と言われることもあったかもしれないけど。


その分野に入ってくる方たち以外から、どれだけ…人生に、考え方に、影響があったか、つらいときに支えになったか、励まされたか、伝えてもらうことは少なかった気がするんですよね。


現時点でもまだ「たかが〜」と言われることもあるような、軽視される分野では。


だから、自分がどれだけ影響を受けたか、考えるきっかけになったか、それを真っ直ぐにアイスストーリーに落とし込んで見せた羽生結弦選手のRE_PRAYは、ゲーム製作者の方たちも、嬉しかったのではないでしょうか。


羽生くんが影響を受けたとおっしゃっていたゲームの世界や、支えになったというJポップを創ったり歌ったりした方たちは、それを衒いなく伝えるだけでなく…


アイスストーリーという新たなエンタメになったこと、それを創り上げたのがオリンピック2連覇のアスリートで、諸外国からも注目されていることを喜んでくださっているといいなと思います。


羽生くんが創り上げたアイスストーリーは、新たなエンタメてあるだけでなく、他の誰にもできないことなので、余計に、「新興勢力を苦々しく思う既存勢力」から迫害される可能性がありますから。


せめて、羽生くんに好意的な方たちが増えてくださったらいいな、と願っています。


…………


RE_PRAYがディレイビューまで終了した今日、羽生くんご本人のXで挨拶がありましたよね。


可愛い🥰〜


…失礼しました。


オリンピック2連覇のGOAT、フィギュアスケート界のゲームチェンジャー、新たなエンタメの創設者、単独アイスショーツアーを成功させたアスリートでアーティストでクリエイターでプロデューサーに対して、私ときたら、いつまでも…


😅😅😅


でも可愛いんやもん

可愛さに萌え転がるのもファンの特権?

(^◇^;)


読んでくださってありがとうございました。