羽生くんがGIFTで「夢」について語っていたので、つい…


自分にはどんな夢があったのか、そのうちの何が叶ったのか叶わなかったのか、考えてしまいました。


そしてわかったのは、私は、子どもの頃に漠然と抱いていた夢のほとんどを叶えることができたような気がする…ということです。


え?マジで?ホンマかいさ。びっくり


それじゃ、まず、叶わなかったほうの夢を。


大金持ちになる。

社会的に認められる功績をあげる。


この二つは、叶いませんでしたねー


そしてたいてい方たちは、この二つを望んでいても叶ってないんじゃないでしょうか。


つまり私は、ごく平凡な人間が、ごく平凡な人生を過ごしてきたということですね。


なのに、他のことはほとんど叶っているんです…


何故でしょうね?😅


祝福される結婚をする。

夫に結婚して良かったと思ってもらえる。

2人以上の子どもを産む。

夫の家族と仲良くする。

実家にときどき行く生活ができる。


これが結婚するときに私が描いた理想、夢でした。


凄いっっっ


これを全部叶えられる方たちが、どのくらいいるんだろう…


結婚したくてもできなかった方たちも、子どもが欲しくてもできなかった方たちも、たくさんいらっしゃるのに。


私みたいに、何も善行を積んでない人間が…


いいのだろうか。( ̄▽ ̄;)


…………


以前、ブログに書いたかもしれませんが、私が数百年前に生きていた女性の生まれ変わりだとしたら。


そのときに来世はこう生きたいと望んだであろうことは、叶っているんですよね。


飢えることも、

病気や怪我のときに治療もしてもらえないということも、

暴力に怯えることも、

戦争に巻き込まれることも、

自分の意に反する結婚を強いられることも、

季節(とサイズ)の合う衣類がなくて困ることも、

全くない人生。


苦労なさったであろうご先祖さまたちに、申し訳ないくらいですね。


感謝して受け取らないと。


…………


細々とした小さな夢のほとんどは、息子たちの成長によってたくさん叶えてもらいました。


本を読んであげる、一緒にお散歩する、百人一首で勝負する(もう勝てない)、野球の試合を見に行く…


そして、PTAや町内会やスポーツ少年団の役員をして、よその子どもさんたちの成長も見守ることができました。


私にはそれが、「別の形で叶った夢」だったんです。


子どもが好きで、関わることができる職業に就きたかったことがあった…いつそれを断念したのかさえ憶えていないけど…私にはこれで良かったのだと思ったんです。


どう考えても、多数の子どもさんたちを分け隔てなく公平に教えるだの世話するだの、私には向いてません。


だけど、PTAで、町内会で、スポーツ少年団で、関わった子どもたちは…


そんなに多かったわけじゃないけど、その時期にその成長する姿を見せてもらって、とても嬉しかったので。


…………


えー、夫にどれだけ大切にされたかについては、惚気話になるだけなので省略します。


義母が私を娘同然に思ってくれたことも。


実家にときどき様子を見に行けるのも。


望んだことが叶っています。


…………


夫が以前、内村航平さんのことを「これほどの選手が、しかも日本から、出てきてくれるとは思わなかった」と言ってました。


私が羽生結弦選手に対して思っていたのと同じだなと感じました。


そうです、採点競技で、「その競技を見てきて思い描いていた理想を体現」した選手を…


夫も私も見つけたんです。


…………


正しい技術に基づいた、美しい実施のエレメンツ。


音楽の良さを感じさせてくれる表現力。


何よりも、世界のトップに立ってなおレベルアップしようとする向上心。


日本を背負って闘うアスリートであり、金メダリストとして競技の顔でもあり、世界から賞賛されるGOAT。


こんな選手を見られるなんて。


スケーターとして最高だっただけでなく、生き方も素晴らしいと思える方を応援できる…


それは、もう叶えられることはないと諦めていた夢でした。


PL学園のKKコンビと言えば、誰のことなのかパッと思い浮かぶでしょうか。


私は彼らと同学年です。


そして、あの桑田のG入団、清原の涙は私にかなりのダメージを与えました。


それまで雲の上の存在だったプロ野球という世界に入る、同い年の選手たち…


なのに、もう、入団する時点から、こんなズルいことをするのか💢と。


江川入団のときは、さすがにまだ子どもの頃だったので、大人ってズルい人もいるんだなと思ってました。


けど、高校生で、同い年の桑田が…


スポーツで

ズルする奴は

嫌いやー

…………


そして大人になってから見るプロ野球は、何ていうか…


家庭を持つ男としてどうなのか?と思うことが、次から次へと出てくる。


そんなことはない、家庭を大切にする選手たちのほうが多いはず、と思うそばから「スポーツ選手はエネルギーが有り余っているから発散することも必要」なんて論調があることを知って…


これはあかんわー


と、思いました。


独身で、遊び歩くならいいんですよ?


遊び足りなくて離婚したなら、結婚に向いてなかったと自覚したということでしょう。


ですが、妻に家庭を守らせておいて、自分は遠征先では夜遊びしているって…


それは、スポーツ選手だから、人気があるから、稼いでいるからと言って、やっていいことなんですか?


まして、清原…


犯罪は言語道断や‼️


…………


スポーツ選手たちは幼少期から同じ競技に没頭して、それさえしていれば他はいいという育てられ方をしてるのでなければ、一流にはなれないのかもしれません。


ですがせめて、

持つなら家庭を大切にする、

経済的にしっかりとした考え方をする、

競技者としてズルはしない、

そして、

犯罪者にならない、

このくらいはクリアしてくれー


…………


というあたりで、誰かのファンになって応援するなら、真っ当な生き方をしているアスリートであることを望んだんです。


そんなにハードルが高いでしょうか?


ですがもう、それも超えられるアスリートなんてなかなか…特に、知名度が高くて稼ぎの多い選手には、求めても裏切られるだけのような気がしてました。


…………


羽生結弦選手は、こんな、「まともな生き方くらいしてくれ」レベルの低いハードルなんて、一気にまとめて4回転しながら跳び超えましたね。


それどころか、人間として、ずっと年上の私が「これほど尊敬できる方にこれまで会ったことがあるだろうか」と思うくらい、立派な生き方をなさっています。


あまりに立派で…


人ではなくて仙人とか修行僧とか修験者とか、そんな感じにさえ見えて…


もっと楽に生きられるようになってもらえればと、もっと個人的な世俗的な幸福を求めてもいいのにと、思ってました。


結婚イコール幸せとは限らないというのは、その通りなのでしょう。


少なくとも私なら、遠征中に浮気三昧するアスリートの夫を待つ妻が幸せいっぱいなんて思いませんから。


結婚に向かない人、相性が悪い相手との結婚、そういうのは結婚=幸せとは言えないのは確かです。


しかし、本人同士が結婚を望んでいるなら、それは、幸せになるためのスタートだと思うんです。


だから、私は、羽生くんとそのパートナーとの幸せを願っていますし…


私の、「こんな選手がいたら応援したい」という夢を全て叶えてくれた…


思い描いていた理想のフィギュアスケートを遥かに超える素晴らしいプログラムを見せてくれた、

アスリートに望んでいた以上の人としてお手本になる生き方を見せてくれた、

そして個人としての幸せも手に入れようと頑張った、

そんな羽生くんに、心からの感謝と敬意を込めて祈るんです。


私に、人間はここまで素晴らしい生き方もできるのだと、希望を与えてくださってありがとうございます。


そんな羽生くんが最愛の方と、幸せな家庭を築いていけますように。


…と。


読んでくださってありがとうございました。