フィギュアスケートでプロになるのに必要なものは、いくつか思い当たります。


○正しい技術(LzとFのどちらかがエッジエラーになってしまうくらいは許容範囲内。トゥジャンプのブレード踏み切りや、過度のプレローテーションは🆖)

○音楽表現

○観客とのコネクト、サービス精神

○他のメンバーとのコミュニケーション

○アイスショーのコンセプトへの理解力


これを備えていて、さらにアマチュアでの競技戦歴などが加わると、プロへの道が開けるかもしれませんね。


では、その中でもスターになるのには、何が必要なのでしょうか。


羽生くんが持っている戦歴は最高のものですが、それに匹敵するまではいかないものの、ある程度近づけた選手たちはいますよね。


それでも現在、羽生くんは飛び抜けた実力と人気でメガスターの座に君臨しています。


オリンピック2連覇、スーパースラム達成、世界記録更新19回、世界初の4Lo成功。


羽生くんが持っているこれらの輝かしい戦歴に、もっと近づける、あるいは上回ることができる選手が現れたとしたら、GOATは羽生結弦選手ではなくてそちらに入れ替わるでしょうか?


メガスターの人気も?


私はそうは思わないんですよね。


…………


羽生結弦選手が他のスケーターさんと、特に、あいえすゆうやすけれんがスターにしたい選手たちと、何が違うのか?


そりゃ、

容姿端麗

頭脳明晰

清廉潔白

品行方正

などと言い出したら、キリがなくなるので…


他のスケーターさんでも、不可能ではない(であろうけど難しい)ことを2つ挙げてみます。


○オリンピック金メダリストになってから8シーズン闘い抜く


ソチオリンピックの金メダリストのうち、平昌オリンピックに出場したのは羽生結弦選手だけです。


まして、休養シーズンを入れてないんですから。


それを平昌オリンピック後も北京オリンピックまで。


金メダリストになってからそれだけのことができるスケーターさんが、今後現れるでしょうか?


○主役の座は自分で掴む


ソチオリンピックのとき、開催国の代表選手であるプルシェンコさんがSPで棄権しました。


当時、プルシェンコさんも、その指導者のミーシンコーチも、羽生結弦選手を次の金メダリストになるだろうと予測していたようですし、見方によっては「禅譲した」とも思えたのかもしれませんが。


果たしてそうだったでしょうか?


私が見ていた分では、当時の羽生くんはまだ「日の出の勢いで登り詰めようとする」若い選手、世界王者Pチャンさんとの一騎打ちを制して金メダリストになったけれど、それでもまだ海のものとも山のものともわからない…くらいの感じだったのでは?


それが、世界選手権で優勝してシーズン三冠(GPF、オリンピック、世界選手権制覇)を達成して。


翌シーズンアクシデントの中GPF連覇して。


その後も、世界記録更新や4Lo成功などで、これは「本物」だと段階的に認められていった感じはあったのでは?


ただ、ソチオリンピックよりあとのシーズンしか私はアイスショーを見てないんですが、羽生くんが大トリで出演するというのがほとんどだった気がするんですよね。


そうなると、名だたるスケーターさんたち、そして

場を支配する、

カリスマ性がある、

圧倒的ななオーラの、

歴代金メダリストたち(特にプルシェンコさん)のあとに出てくることになりますよね。


そうなると、その

圧倒的なオーラ、カリスマ性で支配された会場に出てきて、

それ以上の存在感でその場を支配できるのでなければ、主役を務めるのは無理なのではないでしょうか。


そして、各スケーターさんたちは、「次に出てくるスケーターさんに遠慮して、自分が目立たないように」なんてしませんから。

というか、そんな遠慮してたら場の空気が微妙になる〜


それぞれが、「自分のスケートを見たら全員ファンになってくれる」ように、全力で、そのスケートの魅力を伝えるでしょう。


そして、プルシェンコさんが圧倒した会場で、場の空気を支配するのは至難の業。


羽生くんはそれをずっとやってきたんですよね。


どれほどのオーラ、存在感のあるスケーターさんのあとでも場の空気を自分に持っていけるから「主役」なんです。


誰かに遠慮させたり、

試合なら忖度採点で無理に低く評価したり、

それで代わりに出てきたとしても、

そんなふうに場を支配したり存在感を示したりできないでしょうから。


自分から主役の座を掴みに行くのでなければ、主役として成立しないのだと思います。


…………


北京オリンピックも、今年のFも、羽生くんという圧倒的なオーラの持ち主を無理に主役の座からおろそうとして、印象がイマイチになってしまった感じがします。


北京オリンピックのメダリストなんて、そういや今何してるんやった?くらいのものだし。


Fは羽生くん以外の金メダリストか、ミュージシャンか、ルンバか、何を中心にしたかったのか意味不明で焦点がボヤけたまま。


メガスターが主役にいるという圧倒的な優位さを何も活かせてなかった感じですね。


…………


GIFTは、

羽生結弦選手が

主役で、

制作・総指揮、脚本、構成もたぶん羽生くんご本人。


安心して?羽生くんが主役であるアイスストーリーの世界に浸ってられるんです〜


こういうものこそ、ファンが待ち望んでいた「最高のアイスショー」です❣️


今日から諸外国で配信されるんですね。


私もまた見ます〜


読んでくださってありがとうございました。