相手にとってのアウェイ空間で得た勝利は、本当の実力ではない。


予選でどれほどの強豪と当たろうとも、全勝するくらいの気概がなければ優勝なんてできない。


…あら?


私はワールドカップを見ているわけじゃなくて、フィギュアスケートのGPS→GPFの話をしているんですが。


それも、ソチオリンピックシーズンくらいの。


(GPSで2試合とも、当時の世界王者Pチャンさんと当たりましたよね)


でも、さっきの言葉は…


何だか、サッカーにも当てはまるような…


今のGPSにも当てはまるような…


…………


以前どなたかのブログなどで読んだのですが、2019年のさいたま世界選手権で羽生くんのファンの方たちがNくんにもスタオベしていたとか、それで高得点が出ていたとか…


そんな理由で採点が左右されるとしたら、競技としてあかんがな。


はあ???


そういう論調で、「羽生くんのファンなのにライバル選手にスタオベするなんてけしからん」という風潮になったとしたら、それはそれで何かなぁ〜


私は、誰かにとってのホームというのは、別の誰かにとってのアウェイになるのが、普通のスポーツ観戦だと思っています。


ただ、フィギュアスケートはそうじゃないことも多いのではないでしょうか。


少なくとも私は、応援してる選手のライバルに、

失敗することや場合によっては怪我することを望むような声かけしたり、

高得点に罵声をあげたり、

練習を妨害するタイミングで自分の推しへの声援を送ったり、

スタートのときに気を散らすことを言ったりして、

それを推しへの援護みたいに「○○してやった」とか吹聴した挙句、あとになって「そんなことはなかった」と火消しに躍起になるような態度はどうかと思うんですよね。


他の誰かにとってのアウェイにすることで推しに勝たせようとするのは、気持ちとしてはわからなくもないけど…


それで得た勝利は、そのとき限りのことですよね。


ワールドカップならまだ、優勝とそれ以外の成績ではその後が違ってくるのかもしれませんが。


フィギュアスケートでは、選手本人がどれほどの観客(とか視聴者)を魅了できるか?に、集客力や話題性が数字として現れますから。


ライバルのアウェイ空間を作り上げて勝利を得ても、かりそめのものに過ぎないのでは?


…………


フィギュアスケートでは観客の反応で採点が変わるということも、わりとあることなのかもしれません。


私は、スポーツとしてはそれはどうなの?と思っていますが、フィギュアスケートの試合を「プロとしてアイスショーでどれだけ稼げるか?のアピールの場」と考えると、それだけのファンの喝采を浴びる選手に高得点を与えるというのも、あり得るんですよね。


けど、そうなると、羽生くんのファンの方たちが、誰であっても良いパフォーマンスにはスタオベするという態度でいると…


ジャッジにしてみたら、行動が読めないということになりませんか?


はい、ここで妄想です〜


「おお、日本で、しかもほとんどがハニューファンだというのに、Nにスタオベしている。これは、Nのファンになったということなのだな」→高得点、優勝→人気はさほど上がらず→何でやねん〜


似たようなことが、他の試合でもあったのかも。


…………


2020年に、コロナ禍で世界選手権がキャンセルになってからあとは、かなりの試合で無観客だったと思います。


観客の反応がない、わからない、それはそのまま羽生くんにとってのアウェイにしやすい状況だったのでしょうね。


それまでは、主催側がどれほど

リンクを溶かそうと、

羽生くんへの激辛採点ジャッジを揃えようと、

指導者不在の状態で試合に臨まないといけない状態で、荷物管理までずっと自分でしなきゃいけないようにさせようと、

いざリンクで羽生くんが滑ると、一気に観客は味方になるということが多かったのではないでしょうか。


要は、主催側が作り上げてきたはずの羽生くんにとってのアウェイ空間を、観客の熱狂が吹き飛ばしてしまったという感じで。


羽生くんのパフォーマンスを見て、観客の反応を知れば、そこまでひどいサゲ採点はできなかったのかもしれませんね。


ストックホルムのSPの激辛採点、あれは、無観客試合だったからできたのでは?


一方で羽生くんのファンが他の選手たちにもあたたかい態度でいるのをいいことに、そちらには爆盛りしていた…ということなのかも。


…………


ずえわさんが門下生の人気を爆盛りしていたようですが、あれにはいくつかの意味があると思っています。


ひとつには、その「人気によって点数が上下する可能性」があるなら、それだけの人気だとアピールするのはジャッジに向けたロビー活動の一環だということ。


あとは、日本のスケート関係者の中に、「Dさんの人気は羽生くん以上」という願望だか妄想だかを真実のように思い込んでいる人がいて、それを諸外国のスケート関係者に吹聴して回っている可能性があるということ。


さらに、その「人気アピール」が得点や順位に影響を与えると、スケート関係者の皆さんが思っているのではないか?ということです。


そのために?羽生くんの人気を隠そうとしていたときが、ありましたよね…


バナー、投げ込みの禁止は、コロナ禍以前のことでした。


また、いつのまにか実施されていた「好きなスケーター」ランキングとか、「好きな日本男子アスリート」ランキングとか、やたらとDさんが入っていたりしますし。


そんなにスケートファン以外に知られてないと思うのになー


何だかスッキリしませんね。


試合で、推しのライバル選手のアウェイにしたがるような勢力が観客席に多くいると、普通に競技を楽しんで見たい方たちにとっては迷惑だと思うんですが。


また、やるんでしょうか、ねえ…


…………


アイスショーでは、出演する誰かにとってのアウェイ空間になると、観客が居心地悪くて逃げ出したくなるでしょうね。


だから、どんなスケーターであっても、別の誰かのアウェイにすることで自分を有利に、なんてできないだろうし、しても長続きしないのでは?


試合でもアイスショーでも、羽生くんはいつも、ご自身のパフォーマンスで観客を味方にしてきました。


そしてそれは、他の誰かにとってのアウェイ空間ではなかったんですよね。


相手のアウェイ空間での勝利は、かりそめのものでしかない。


羽生くんの勝利はいつでも「本物の、真実の」勝利だったと思っています。


かりそめの勝利も、人気ですアピールも、いずれは泡になって消えるもの。


残るのは本物の、観客を魅了し虜にできるスケーターだけです。


羽生くんのスケートは、また見たい、もっと見たい、他のものも見たいと思わせるもの。


プロローグで、また、そういうパフォーマンスが見られるんですね。


楽しみです〜


読んでくださってありがとうございました。