羽生結弦絶賛委員会活動です。
えー、これは不定期に私がこのブログにて「羽生くんのここが素晴らしい‼️」を叫ぶものです。
今日はSEIMEIを最初に見たときの衝撃について書きます。
あれは初演がDOIだとファンの方たちがおっしゃっているんですが、私はそれを見た記憶がないんですよね…
DOIでSEIMEI…
放送されてなかったのか、放送を私が見逃したのか、もしくは…
FaO IでSEIMEIを先に見てしまったので、そちらの印象ばかりが強烈に残っているのかもしれませんね。
とにかく私がTVで放送されたFaO IでSEIMEIを最初に見たときに、思ったんです。
私はこれが
見たかったのだ❣️と。
まあ、別に、私はそこまで自分を愛国者だとも思ってなかったし、そんなに日本人アピールをするのが良いとも感じてなかったんですけど。
「これが日本だ」と、いかにも外国ウケしそうなものをやることへの違和感というか、居心地の悪さのようなものが苦手だったんですよね。
また、外国から見た日本を日本人がやることへの反感も、少しはあったのかも。
いやそれほんまの日本とちゃうがな。(⌒-⌒; )
と、苦笑しながら…
かと言って、何が本当の、真実の日本か?という確固たるイメージがあるわけでもないし。
自国の絶対的なスーパーヒーロー、もしくはヒロインがパッと思い浮かんで「それくらいならこちらをやってよ」と言うわけでもなく。
なのに、何かちょっとズレてるんとちゃう?的な、日本ではない日本もどきを日本人スケーターがやることへの…不満のようなものがありました。
それが、SEIMEIを見た瞬間に吹き飛んでしまったというか、これこそが日本だと感じたんですよね。
安倍晴明は歴史上の人物でありながら、真実か噂かよくわからない逸話が多いでしょう?
また、歴史上語らなくてはいけないような重要な「歴史の転換点」に関わっているわけでもない。
実に、神秘的で謎に包まれていて、出自さえもアヤシイ噂があるのに、何故か血筋が重要視される時代に殿上人として時の帝にお仕えしていたんですよね。
つまり、日本人の私からしても、よくわからない人物だということなんです。
だけどそのあたりが何というか、とても…日本という国の本質に近いのではないかな?と思ったんです。
我が国はこうだ‼️と叫ぶわけでもなく。
他国とのつきあいも必要ならしようかな?くらいで。
面倒になったら鎖国して、よそとは関わらない。
知りたいなら別に構わないけど、わかりにくいと思うよ?
という感じで、特に説明することもなく、あるがままを見て、自分なりに解釈してください的な…
何か、無理に説明しようとか理解してもらうのじゃなくていいから、見たまま感じたまま受け取ってもらう「日本」。
SEIMEIからはそういう、言葉による説明ではないもので見てもらいたい日本を感じたんですよね。
SEIMEIはシェイリーンさんが振り付けしてくださったということも、衝撃‼️でした。
このプログラムを日本人ではなく、日本をよく知る外国の方に振り付けてもらう???
その発想にも驚きましたし、また、このSEIMEIが国内外で人気なのもびっくり‼️しました。
それはもちろん、最高のSEIMEIを2015年NHK杯とGPFでできたこと、平昌オリンピックを制したことが大きかったんでしょうけど。
日本人から見ても難解なストーリー、史実と現実と幻想とが入り混じった物語の主人公をそのまますんなりと受け入れた諸外国のファンの方たちにも驚きました。
ああ、無理に、日本はこういう国でこんな歴史があってと説明しなくても、僅か数分のフィギュアスケートで「好きになってもらえる」「理解したいと思ってもらえる」ことが可能なのだと…
羽生結弦の
スケートなら
そんなふうに、日本と諸外国とを繋ぐことができるのだと思いました。
脈々と続く日本の歴史、それを伝えてくださった歴史書編纂の方たち、京都に今もある晴明神社、小説家夢枕獏さん、映画に携わった方たち、使われた音楽…
そしてまた、歴史ある狂言の世界で生きてこられた主演の野村萬斎さん。
そんなふうに受け継がれてきた「日本」を羽生くんが「羽生結弦のスケート」で世界に見せて魅せたのが、SEIMEIなんですよね。
羽生くんがいつ、SEIMEIを最初に思いついたのかはわかりませんが…
導かれたように、引き寄せられたように、必要な出逢いもあったのでしょうから…
まさしく、運命のプログラムだったのだと思います。
これほどに密接に、スケーターとプログラムとが結びつくなんて。
その音楽や世界観と携わった方たちとの関わりが、羽生くんの財産のようになるなんて。
やはり、思い入れの強さがどれくらいあるかで、人の心が動くかどうかが決まるのかもしれませんね。
羽生くんとSEIMEI。
素晴らしいプログラム、かけがえのない方たちとの出逢い、それを引き寄せた熱意。
その熱意が伝わってきます。
読んでくださってありがとうございました。