満足度は、その立場によっても違うと思います。
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フィギュアスケートって、特殊ですよね。
アスリートとして、芸術家として、エンターティナーとして、それぞれ違った満足度があるのではないでしょうか。
羽生くんの例の「僕なんか」という言葉に込められていたのは、謙遜と、長年の偏向採点による精神的虐待からの心の傷と共に。
芸術家としての羽生くんの理想は、まだ届かないくらいに高いところにあるのかもしれないと感じました。
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アスリートとして、スポーツであるフィギュアスケートの選手という視点で見るなら。
ジャンプで世界初成功の技というのは、世界記録などにも匹敵するインパクトですよね。
だから、4Aにこだわるというのは、野球でたとえるなら「世界記録のスピードの速球を投げる」ことなのかな?と。
ただ、野球だって豪速球の投手ばかりが勝つわけじゃありませんよね?
そりゃ、最盛期の藤川球児投手みたいに、「ど真ん中にストレートが来ると思って、それを狙って」も打てなかった、などというのはカッコいいんですけどね。(^◇^;)
新しい高難度ジャンプが世界記録速度の速球だとしたら、コンビネーションジャンプは変化球のバリエーションなのかもしれません。
次は何を投げてくるのか?を打者と駆け引きしながらの投球、というのも見応えあるんですよね。
そしてそれが成立するには、絶妙のコントロールと球のキレが必要なんです。
コンビネーションジャンプには力任せの回転よりも、セカンドを確実につけられる着氷が求められるのでは?
せっかくプロとして競技のルールに縛られなくなったのだから、さまざまなバリエーションのコンビネーションジャンプをすることも可能になりましたよね。
アスリートとしての結果をどう求めるか?は、何通りもあるでしょう。
3Aを3回のSEIMEI様とか…震えます〜
アスリートとしてのご自身を見るなら、何も、高難度ジャンプだけにこだわる必要もないのでは?と思います。
まだ羽生くん以外誰も成功させてない4T-3Aとか、ありますし。
あと…
4Aは羽生くんの夢で、羽生くんはこれまで有言実行してきたから、口にした4A成功を成し遂げたいのかもしれませんが。
私は、どちらでもいいと思っています。
そんなもん、「やっぱり無理だー」と放棄しても、一向に構いませんよ?
それから、「でもやりたい〜」とまた挑戦してもいいし。
さらに、「やーめた」とやっても🆗です。
一度しかない人生、自身の言葉や他人の期待に振り回されるのはもったいない。
やりたいようにやればいいんです。
ついていきたいと思うファンはついていきます。
「そんな人とは思わなかった」などと言って離れていくような人は、いずれどこかで離れていきます。
何をしても、何を言っても、羽生結弦は羽生結弦なのだから。
4Aは、羽生くんが目指していたから応援していたんです。
ケガしないかハラハラしながら。(^_^;)
あまり真面目に、アドバイスくださった方たちのこととか考えなくてもいいので。
たまにはゆる〜く、「まあ、いいかー」でもよろしいのではないかと。
まあ、超遅球みたいなもんですね。→スローカーブ?
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芸術には果てがないんですよね。
満足してしまったら、そこで終わりというか。
実は、羽生くんご自身が「〜なんか」と言ってしまったのは、目指している理想があまりにも高くて、そこにはまだ到達していない状態の現時点での自分のスケート、という意味も含んでいるのかな?と感じたんですよね。
野村萬斎さんもおっしゃってました。
果てあるべからず、という先人の教えを。
もっと、もっととさらに高い理想を掲げて、それを追い求めるうちは、ご自身では満足なんてできないかもしれません。
それでも、その「理想を追及する」ところが多くの方たちを惹きつけてやまない魅力なのかも。
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エンタメとしては、まず、音楽と振り付けのコンセプトをしっかりと把握した上で、どれだけの方たちに「見て良かった」と思ってもらえるか?
「また見たい」「他のものも見てみたい」「次は何をするのだろう」…
そんな、ワクワクを体験させてくれるのがエンタメですよね?
プロローグは、楽しませてくださる工夫や演出が随所にありました。
これを数ヶ月で作り上げたなんて、恐れ入りました。
顧客満足度は高いんですよー
ただ、羽生くんご自身の満足度は、アスリートとしても芸術家としてもエンターティナーとしても、「まだまだこんなもんじゃない」と思っていらっしゃるのかも…(⌒-⌒; )
あと、プロローグ…
すみません、どうしてもツッコミたい〜
YouTubeのプロローグが、アイスショーのプロローグのプロローグだったんですね?
…ややこしいがなー(^◇^;)
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八戸公演まで一か月もないんですよね。
どうか、しっかり休んで体力回復してくださいますように。
でも…
練習している気がする…
改善点を洗い出してる気がする…
新たな演出を考えてる気がする…
羽生くん〜
寝るのも仕事のうち‼️ですよー
読んでくださってありがとうございました。