フィギュアスケートはスポーツですから、新しい技や難しいことに挑戦するのは当然だと思います。
ただ、体操などもそうですが、1人ができるようになると他にもできる選手が出てきたりするんですよね。
そうなると今度は、その技をどのくらい(失敗せずに)美しく実施するか?という勝負になっていきますよね。
難しい技をどのくらい入れるか、成功するか失敗するか、成功するにしてもどのくらい美しく実施できたか…
それをどう評価するか?
挑戦と完成度のバランスが、採点競技ではいつも難しいのでしょうね。
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フィギュアスケートの採点が6.0満点からTES+PCSに変わったのは、2004年くらいから…でしたか?
私の不確かな記憶によると、2002年のソルトレイクオリンピックで問題があって、2006年のトリノオリンピックには新採点制度になっていたと思います。
その頃からなんでしょうけど、めっちゃ疑問に思うのが、ジャンプとスピンとステップの基礎点の差なんですよね。
スピンやステップがレベル4でも、トリプルジャンプより低い基礎点というのは…
変‼️です〜
FaO I神戸で初めて現地でアイスショーを見て、思ったんですよね。
スピンが下手だと、プロスケーターには向かないと。
ジャンプだと、苦手なものは入れなくてもいけるんです。
日本女子、ルッツとフリップのどちらかでエッジエラーを取られる選手がいますよね?
苦手なほうを無理にプログラムに入れるのは、競技のときだけでいいので…アイスショーでは得意なジャンプばかりで構わないので。
また、苦手なジャンプに入るときって、やたらと構えが長くなってませんか?
跳ぶか、跳ぶか、えいっ!あ、跳べた。
義母の掛け声「よいしょ」つき?みたいなジャンプをわざわざ入れんでも、なぁ〜
回転数や種類が減っても、得意なジャンプをサラッと美しく見栄えするように跳んでもらいたいんです。
羽生くんはそれを難しいジャンプでやってますけど、さすがに、トリノオリンピックに出場していたスケーターさんたちにはそんな(4Tだの3Aだのという)高難度ジャンプまで期待してませんから。
美しい3Tや2Aをプログラムに溶け込むように跳んでもらうほうが、見ていてもスッキリします。
ただ、ジャンプはそれで良くても、スピンが下手だと話になりません。
もう、見どころはスピンと言っていいくらいかも?と思うくらいに、FaO I神戸に出演したスケーターさんたちはスピン巧者。
花織ちゃんの片手ビールマンスピンとか、舞依ちゃんの片手を上げたシットスピンとか、知子ちゃんの逆回転スピンとか、またプログラムに入れてもらえたら嬉しいです。
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あと、やっぱりなんていうか…
観客が「のっていないのに盛り上げていかなきゃいけない」とか、
さほどじゃなかったスケーターさんに拍手、スタオベしないといけない、みたいな…
お客様が気をつかうものは嫌だなぁ〜と。
それは、実力はさほどじゃなかったのに成績だけは取れた場合には、あり得ることかと。
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頑張りました。
いい演技ができました。
好成績が取れました。
というのは、あくまでアマチュアの世界なんです。
プロは、満足度で勝負。
見て良かった、また見たい、もっと見たい、何度でも見たい、そう思わせてこそプロ。
さすがに、羽生くんはともかく、他のスケーターさんたちは「プロはアマチュアよりも高いレベルの技術と表現力を」などと言われても、そもそも…
現時点で羽生くんほどの実力があるスケーターさんが他にいるわけじゃないんだから、プロになってもアマチュアにいても、どんぐりの背比べで大した違いはないから。
羽生くんほどの覚悟を持って、アマチュアのときよりもさらに実力を高めるつもりでプロになるスケーターさんは、そんなにいないでしょうけど。
いずれ、羽生くんのスタンスが「それが当然」になるといいなと思っています。
読んでくださってありがとうございました。
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ついでに叫んでおこう。
いつのアイスショーのことだったか、どなたのことかは、まあ、置いといて…
羽生くんのほうが拍手やスタオベが多かったときに、ご機嫌斜めだったスケーターさんがいたとかいう話があったんですが。
機嫌を損ねて、誰かにご機嫌とりしてもらわないといけない、というのでは未就学児と大して変わりません。
大人になってもそういう人がわりといるようですが、そんな幼稚な態度はさっさと改めて欲しいものです。
まして、アイスショーは観客を楽しませてナンボ。
観客が出演スケーターさんの顔色を伺っているようでは、楽しむことなんてできません。
そんな、技術だの表現力だの以前にプロ意識に欠けるスケーターさんは、アイスショーに出演しなくてよろしい💢