逆転現象を是正するためには、何が必要か?


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先日の続きです。


そして、妄想も含んでいます。


フィギュアスケートという競技の、プロ<アマという逆転現象を打開して、スポーツの大半(というか、フィギュアスケート以外全部?)がそうであるように、プロ>アマという状況にするには、どうすればいいと思いますか?


新しいルールで、シニアに上がれる年齢をミラノまでに17歳にすることになったようですが。


昔、それこそコメでアイスショーが盛況だった頃は、オリンピックでメダルを獲ったらすぐにプロになってしまうということがあって、出場資格を「オリンピック前年の7月1日に15歳以上の年齢になっている」としたんですよね?


真央さんはそれに引っかかって、トリノオリンピックには出場できませんでした。


そして今後、17歳以上というようにしたら、何かこのいびつな現象が是正されるんでしょうか。


私には、そうは思えないんですよね。


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イメージとしては、ピラミッドです。


現在のフィギュアスケートをピラミッドにたとえると、アマよりも小さなものがプロです。


アマのトップがオリンピック金メダルとして、そこにたどり着くには100段上がらないといけないとしたら。


プロのトップはそれよりも低いんです。70段くらい?もっと低い?


アマのトップ選手がプロのトップに行くと、そのときは自分が1番高い実力の持ち主ということになるかもしれません。


でも、そこに慣れてきたら、次のトップ選手がプロになったら、自分はそれよりも低い位置にいるんです。


そうやって、アマの頃は80段目から90段目まで死に物狂いで上がっていたのに、プロになったら70段くらいから数年後には60段よりも下にいるとかいうことになっていたのでは?


それでは、アイスショーが面白くないのは仕方ないのかも。


羽生くんがしようとしているのは、実績としての100段のピラミッドの頂上にいる選手としてではなくて。


実力はもっとずっと遥かに高い、桁外れの桁違いのところにいて。


「これがプロのトップのレベルだ‼️」と、高らかに宣言した。


ということなのかな?


私にはそう見えました。


これまで、いつのまにか勝手に設置されたエレベーターで頂上あたりまで運んでもらっていた選手たちでは、登ることもたどり着くこともままならない領域です。


そういう選手たちは、アマのピラミッドからプロのピラミッドに移動しても、そこにあるこれまで通りの70段のピラミッドにしか登れないんです。


羽生くんの高みは、それだけの土台、基礎が必要なので。


そういうものがないまま、自動的に頂上に運んでもらっていた選手たちだと、50段にも到達できないかも。


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羽生くんの桁外れの実力がどのくらいの高みになるのか、現時点でさえ未知数のようなものです。


ピラミッドの土台だって、これまで見てきたものとは規模の差が歴然としていますから。


積み上がったものの高さは、どれほどのものか。


でも、少なくとも、研鑽を積んできた選手たちの中には、アマの100段目には上がれないままだったけれど、プロの101段目以上には上がってこれたというスケーターも、出てくるかもしれません。


そして、羽生くんが積み上げたピラミッドには、エレベーターもエスカレーターもないし、ヘリが降ろせる場所もないでしょう。


それぞれのスケーターが、自力で実力を高めて登っていく他ない。


そして、羽生くんの後に続くスケーターが何人もプロになって、101段目よりも高い位置にいるということが見えてきたとき、やっと…


プロ>アマという、図式が定着するのではないでしょうか。


そんな妄想をしてました。


あ、ちなみに、羽生くんでも、どこでもドアで勝手に頂上まで行けるピラミッドじゃないので。


無理に、ヘリポートなんて設置しようとしても無駄ですからね〜


妄想におつきあいいただき、ありがとうございました。