以前、「羽生結弦逆転現象」とか書いたような気がするんですけど。


日本よりも諸外国の方々が高く評価してくださっているとか…


そういう、普通とは逆だよね?ということを。


(^_^;)


そうしたら、なんか、羽生くんがフィギュアスケート界でやりたいのは、「プロとアマの逆転現象の打開」なのかな?なんて、思ってしまいました。


会見でもおっしゃっていたように、他のたいていの競技では、プロ>アマなんですよね。


アマチュアの試合で優勝しても、プロ選手としてはやっていけるとは限らない。


甲子園の優勝投手が毎年、プロ野球に入って活躍しているわけじゃないのと同じで。


学生相撲の優勝者が大相撲で横綱になるとは限らないわけですよね。


それは実力差が、プロ>アマだからそうなっているので。


フィギュアスケートだけ?かもしれませんよね、プロ<アマという感じになっているのは。


(^_^;)


でも、私はそのあたりの逆転現象は、改善するほうがいいと思うし、羽生くんならその道筋をつけることができるんじゃないかな?と期待しています。


では、何故こんな逆転現象が起きたのか?


1つ目は、競技の採点が公正ではないことの弊害が大きかったのではないでしょうか。


きちんと評価してもらえずにやめていった逸材がどれだけいたのか?ということ。


そして、見合わない成績だけ出しても実力が伴わないままだと、プロになっても「見たい」と思ってもらえるスケートができないということ。


その両方で、アイスショー業界は損をしていたのかもしれませんね。


2つ目は、プロになってからの鍛錬が足りなかったのかな?ということです。


それなりの成績を上げてプロになって、そこに安穏としていたら、実力の下がり方が想定よりも早かったとか。


アマチュア選手のときにしていた節制とかをやめたら、体が思うように動かなくなったとか。


それでもプロとして、接待的なおつきあいとか、TVでの宣伝を兼ねて食レポとかやっていたら、「これも仕事のうち」と思ってしまいそうですよね。


3つ目は、アイスショーの満足度を上げるための努力をどれだけしたのかわからないということです。


それでなくてもチケット代が高額なのに、それに見合う満足度が提供できなかったら、客足は遠のきますよね。


アイスショーに出演したらギャラがもらえる、だからいくつか出ておこう、そんな意識ではなかなか…ʅ(◞‿◟)ʃ


それでもある程度のアイスショーがまだ淘汰されずに残っているのは、それなりに愛着を持つファンの方たちが支えていたり、スポンサーがついていたりするからなのでしょうか。


私から見たら、(FaO Iみたいな盛況ではなかったとしても、)客席の半分以上が空いているようなアイスショーが何故まだ淘汰されていないのか、不思議なんですが。


でも、そういうアイスショーに、集客力もなく顧客満足度も低いプロスケーターが何人もいることで、余計に…


○赤字だけどスケーターにギャラは支払わなければいけない

○新たなスターが欲しいがどのくらい集客できるかわからない

○あまり儲かってないプロスケーターが何人もいる

○プロになるよりもアマの試合に出ているほうがいいかも


などという、逆転現象が起きたのでは?


…………


何十年も前には、プロスケーターはハリウッドスター並みに稼いでいたとかいう、おとぎ話みたいなものもあったようですが。


それが何故失われたか?


大国の金メダリストが減ったから?


メガスターが人気を独占してるから?


違うと思うんですよね…


人間、何かを行うほうはすぐに易きに流されてしまいます。


要は、そんなに努力しなくても何とかなっているときには、人一倍の努力を続けるのは難しいということです。


そして逆に、人間、娯楽に対してはもっともっとと高いレベルを要求します。


当然ですよね?


日々の暮らしのストレス発散、お金と時間をかけて楽しむなら、より高いレベルのものを提供してくれるほうに行きます。


何年か前に見たのと同じくらいのレベルのアイスショーをわざわざ見るくらいなら、新しい映画やゲームやアトラクションのほうが刺激的ですから。


現状維持では衰退するんです。


けど、競技を引退して、「やれやれこれでもう、つらい練習もしなくて済むし、食事制限もなくなった。あとは、アイスショーで稼いでいこう」なんて考え方のスケーターが、引退してはプロになっていたのなら、顧客満足度とは何ぞや?という話ですよね。


…………


FaO Iでは、見てもしゃあないがなというほどに満足度が低いスケーターはいませんでした。


でも、だったら「羽生くん以外に」このスケーターなら見に行きたいと思うほどのものだったか?と言われると、う〜ん…


そのあたりが、何とも。


ランクづけするなら。


①何としても見たい→羽生くん

②羽生くん出演のアイスショーに出てくれるなら見たい→FaO I出演のスケーターさんたちのほとんど

③無料なら見ようかな→羽生くん出演じゃなくてもTV放送があるなら見たいレベル

④ただでも見たくない→誰のこととは言わないけど

⑤お金をもらっても見るのはごめん被る→誰のことかは想像に任せます。なんか、穢れとか祟りとか悪霊とかに取り憑かれそうな気ぃするんやわー


こうやって考えてみると、ほんまに高いレベルのスケーターだけが生き残るようにならないと、アイスショー自体が衰退するのも仕方ないなと。


そうしたら、これから先、たぶんほぼ唯一の「盛況なアイスショー」になるであろう、羽生くん出演のものには…


厳選された実力のスケーターだけが出演することになる→羽生くん出演のアイスショーに呼ばれることがステータス&生計を立てていける


ということになったら、淘汰もできるし、試合でイカサマ採点してもプロになれないということもわかるようになるのかな?なんて…


何年かけてしていかないといけないか見当がつかないけど、羽生くんなら、真っ当に実力を評価してもらえるスケート界に改革していけるだろうという妄想をしています。


プロ<アマの逆転現象をプロ>アマになるように、今の逆転現象を更に逆転して、真っ当な状況にすることができれば、まともなスケート界になるかもしれない。


羽生くんの「逆転現象の再逆転」〜


もしも羽生くんがそうするなら、それを応援できたら幸せだなと思っています。


読んでくださってありがとうございました。