初めてのアイスショー現地観戦?鑑賞?から、もう半月経ちます。


よく、スケートファンの方たちの間では、「現地観戦すると本当に上手なのは誰かわかる」ということが言われてましたけど…


FaO Iは上手な方ばかりだったので、私にはそんなに違いがわかったとは言えないんですよね。


少なくとも、下手だと思うスケーターさんはいなかったので…


あとは、どのくらいの差を感じるか?というくらいで。


それでも、羽生くんが別格だということははっきりわかりました。


あれだけ、上手な方たちばかりの中にいても別格。


存在感が全然違うし、その動きから目が離せないんですよね。


思えば、試合での採点も、本来なら最も見応えがあるスケートに対して高得点が与えられるようになっていたはずなので、それはアイスショーでの活躍をしてもらえることを前提としたルールだったのかな?と、思ってました。


もっとも、あれだけ採点が迷走すると、イカサマ鑑定士がニセモノに高価格をつけてぼったくりしてるのと同じようなものなので、採点が信用できないなら自分の目で見て判断しよう→結果的に、羽生くん1人に人気が集中した、というふうに見えます。


では、本来なら高く採点されるはずのスケーターさんはどういうタイプか?というと…


○ジャンプの質が高い・助走なしで跳べる


回転数が少なくても、「おおっ」と思わせればいいんです。

それには、「延々と助走してからの高難度ジャンプを跳んで転倒しなきゃいい」ではちょっと見応えがないので…

とにかく、高さや飛距離のあるもの、トランジションからいきなり跳べるもの、クリーンなエッジ、そういうものがいいですね。

おや〜?GOEのプラス項目って、こういうものでしたよね〜えー


○スピンの軸がぶれない・ポジションが多彩


プロスケーターさんたちは、特に、スピン巧者が多い気がします。

高難度ジャンプは跳べなくなっても、難ポジションスピンはできるということも多いのかも。

スピンはプログラムのラストにある場合も多いので、見応えあるものができるかどうかは、プロスケーターになるなら生命線になるかもしれませんね。


○音楽表現・エッジワーク


なかったら話にならないので…

でも、その部分が本当に素晴らしいというレベルの方がPCSで高得点をもらっているかというと、そういうわけではないのが問題〜プンプン


○クライマックスの見せ場


実は、現地で見て一番感じたのは、この部分だったんですよね。

荒川さんならレイバックイナバウアー。

知子ちゃんなら逆回転スピン。

ジェイソンくんならバレエジャンプ。

観客が「くるか、くるか、きたー‼️」と、その瞬間を待てる、そのスケーターさんの代名詞「顔」とでもいうべき技。

これがあれば、盛り上がるんですよね。


あー、ただし、羽生くんは別ですが。

最初から最後まで、見どころばかり、見応えたっぷり、何が入っていても入ってなくても、とにかく全部を堪能できるので…


…………


2015年NHK杯、羽生くんが322.40というド派手〜な「点数の壁粉砕」をして以来、感覚が麻痺している部分があるような気がしますが。


あのとき、SPで2位につけていたのはボーヤンくんでした。


4Lz-3Tという高難度ジャンプを引っ提げてシニアに上がってきたボーヤンくんは、SPでクワド2本を成功させても95点台でした。


当時のSP世界記録は羽生くんがソチオリンピックで出した101.45で、それは、クワド1本でした。


この、「クワドを何本跳ぼうとも、GOEもPCSも厳密に採点したら、世界記録には遥かに及ばない」というまともな状態は、このあと失われてしまうことになるのですね。


ちなみにこの試合で羽生くんは自身の持つSP世界記録を更新して106.33、次のGPFでは110.95という恐ろしい点数を叩き出します。


点数だけじゃなくて、「ハニューがノーミスだと誰も勝てなくなるぞ」という、欲に駆られた魑魅魍魎まで穴ぐらから叩き出してしまった気もしますが。


(^_^;)


採点が迷走してなかったら高得点をもらったはずのスケーター、そういう方たちの見応えあるスケートを見ていきたいと思っています。


読んでくださってありがとうございました。