SEIMEIがフリープログラムだったとき、そのSPはずっとバラード1でしたよね。
バラード1は最初に作られたとき、オペラ座の怪人のフリープログラムと共に羽生くんの「オリンピック金メダル獲得した次のシーズン」を闘ったSPです。
なのに私の中では、バラ1はSEIMEI様とセットになってます。
(^_^;)
オペラ座の怪人に申し訳ないと思うけど、なんていうか…
やっぱりオリンピック金メダルのプログラムは特別なのかも?
(単に大好きなSEIMEI様を優先してます説?)
…………
2015年NHK杯で、史上初の300点超えを322.40という破格のスコアで成し遂げた瞬間…
「これが平昌オリンピックだったら良かったのに」と、思ってしまったんですよね。
羽生くんはそれまでも、勝っていてもSPかフリーどちらかでノーミスできなかったりしたもので。
SPでノーミス、自身の持つ世界記録を更新して。
フリーでノーミス、世界記録を大幅に塗り替えて優勝‼️
という最高のものを見て、つい…
「これが平昌オリンピックだったら」と思ってしまったんですよね。
そしてその次の試合では、SPもフリーもさらに世界記録更新して、330.43で優勝。
男子シングル初のGPF3連覇を達成しました。
ここで、やっと、「NHK杯のときにあんなこと考えて悪かったなー」と思ったんですよね。
これからもSPフリー両方でノーミスなら、これまでよりさらにレベルアップして高得点で金メダルは取れるだろう、NHK杯での322点を「これがオリンピックだったら良かったのに」なんて思ったことを笑い話にできるだろうなんて…
GPF直後は、そういう浮かれた気分でした。
ええ、そりゃもう、大好きな選手の大好きなプログラムを世界が絶賛していたんですから。
オリンピックでの、何となく「Pチャン選手には勝ったけど、SPはともかくフリーでミスしてたし…」とか。
オペラ座の怪人の、クワド3本構成を結局初戦のアクシデントで回避して、そのままシーズン終了までいってしまったりとか。
スケート界の「Pチャン選手がフリー、合計得点の世界記録保持者、つまり実力ではナンバー1だったのに、それを発揮できなかったオリンピック」の金メダリストという認識を覆して。
日本の和の心、伝統芸能の動き、そういうものの良さを世界に認めさせたということも含めて。
羽生結弦=
SEIMEI=
フィギュアスケートの
ナンバー1
と、認めさせた。
羽生くんへの、「Pチャン選手が失敗したからラッキーだったね」的な感じも。
オリンピック金メダル獲得後にジャンプ構成上げるつもりが棚上げ?もう、そのままでも勝てると思ったから、平昌までそうするんじゃない?的な感じも。
和をテーマに、ねえ…評価しにくいものをやるって、スタンダードなものが苦手だから奇を衒ってるの?的な感じも。
全て、払拭してしまったんですから。
…………
人種、国境、文化、歴史、それに優劣をつけて、自分たちが理解しにくいものに対しては偏見や差別を持ってしまう。
そんな、人間の醜い一面を粉砕して、「フィギュアスケートの最高の作品」として世界に知られるようになったSEIMEI。
その、偏見や差別という悪霊を退治したから、もう大丈夫なんて思ったあの頃の自分の考えの甘さを悔いています。
退治した悪霊の代わりに寄ってきて四方を囲み、次々と攻撃してきた魑魅魍魎は…
○羽生結弦1人に独走させてたまるか
○次の金メダルは我が国の推しに
○スケート界の人気を独占させるものか
○羽生結弦に勝てる選手を作ろう
○採点するときの優越感を味わう楽しみを奪われたくない
……………………
というような、自分勝手な欲得や願望だったのではないでしょうか。
…………
羽生くんの(結果的に)ヒストリカルレコードとなったGPFのあと、全日本選手権でも世界選手権でもSEIMEIでノーミスはできませんでした。
リスフラン靭帯損傷ということもあったでしょうし、GPF直後の全日本では疲れも溜まっていたでしょう。
まして、(あの悪名高いアクシデントに見せかけた羽生くんへの妨害工作が繰り広げられたんじゃない?疑惑の)世界選手権では優勝を逃してしまって…
それでも、やはり、心のどこかで願っていたんです。
NHK杯のときの、あの歓喜の瞬間が、平昌オリンピックで再現されることを。
会場が、観客が全て味方。
やり切った笑顔での渾身のガッツポーズ。
ジャッジが「これが見られて幸福だ、これを採点できて光栄だ」と思うくらいの素晴らしいパフォーマンス。
その瞬間が、SEIMEIで、一番大切な「オリンピック連覇がかかった試合」で。
また、見られるという…
その瞬間を。
願って、望んで、待ち侘びて、心配して、祈って、祈って、祈って…
そして、その瞬間を迎えました。
…………
SEIMEI様でオリンピック連覇達成。
なんていう、待ち望んだ瞬間だったことでしょう。
それを見られた幸せに、どう感謝したらいいか…
けれど、羽生くん本人にとっては、四方を囲む魑魅魍魎との闘いはどれだけ大変だったことか。
それをくぐり抜けて成し遂げた栄光なんですから、何度でも絶賛したくなりますね。
読んでくださってありがとうございました。