フィギュアスケートという競技では、一度オリンピックで金メダルを取ると、もう次は取れないようにされてしまう…


という、信憑性があるようなないような噂が…


あったりなかったりしますか?


(どっちやねん〜)


…………


個人戦の話の前に、ちょっと団体戦について。


録画しておいて、日本選手たちと見たい選手はリアルタイムで観戦してました。


う〜ん…


男子シングルSPと、フリーの鍵山くんを見て何となく感じたんですが。


うん、これ…この、ちょっと点数高くついている選手たちのスケートは…


点数関係なく映像だけ見たら、それなりに良かったんとちゃう?と思ったんですよね。


羽生くんの点数と比較するから腹立つ💢だけで。


これ、もしも…ですよ?


平昌オリンピック以降の試合で、羽生くんがパーフェクトなスケートをしたときに。


もしくはワンミスくらいだったときに。


もっと高い点数がついていたとしたら?


2020年四大陸選手権SP、2020年全日本選手権SP、フリー、2021年世界選手権SP、2021年全日本選手権SP。


これにGOEとPCSが満点でついていたら?


2021年全日本選手権フリー。


これに4A以外のエレメンツにGOE満点とPCS98〜9点ついていたら?


そうしたら、他の選手たちにも「ちょっと甘いやないの、あのくらいでこんなに点数出るん?」と思ったとしても、そこまで…


羽生くん以外のトップ選手たちで点数爆盛りのスケーターなんて、見たくない〜💢…とか、思わなかったかも。


…………


個人戦のほうの話に行きます。


近年のフィギュアスケートでは、だいたい…


これまでのオリンピック金メダリストは、次のオリンピックに出てくること自体がそんなになかったんですよね。


バンクーバーでのプルシェンコさん。

ソチでのキムさんとバーチュ・モイア組。

平昌と北京では羽生くんだけです。


もともとオリンピック金メダルというのは、その選手にとって最高の状態、競技生活のピーク、そして人生のハイライトです。


その瞬間の栄光をずっと抱き続けて、終わったほうがどれだけ楽なことか。


続けたいと思っていた選手もいたでしょうけど、負けたらその栄光に傷をつけることになると恐れて、試合への恐怖感が増すということもあったでしょう。


また、ピーク時の自分に比べて、レベルが保てなくなったりとか。


駆け上がってくる若手に立ち向かうために無理して、怪我してしまったりとか。


そういう、肉体的精神的に、最初に金メダルを取ったときよりも遥かにきつい状況で、4年間闘い抜く。


あるいは、オリンピック金メダリストとして次のオリンピックに臨む。


どれだけの体力胆力が必要なのでしょうか。


そしてたいていは、ピーク時よりレベルが落ちてしまっているなと思われた時点で、それに匹敵するくらいの若手選手が1人か2人は出てくるものです。


オリンピック金メダルを2度はやらないなどとわざわざ言わずとも、実力上昇してきた若手に抜かれてしまったという状況になる可能性大です。


あるいは切磋琢磨してきた両者が、前回ではないほうが栄冠を勝ち得るということもあるでしょう。


そして、オリンピック連覇というのは、何十年もなかった…


羽生結弦という規格外の選手が現れるまでは。


…………


羽生くんが違ったのは、まず、ピークはソチオリンピックのときではなかったということ。


恐ろしいことに、2回目のオリンピックのほうが遥かに実力が上がっていたんですよね。


しかも、勝ってもそれに満足せず、負けてもさらに自己研鑽して次戦に挑んでくる。


勝とうが負けようが実力を上げ続ける選手なんて、普通いませんから。w


私が思うに、2015年NHK杯まではまだそれほどとは思われてなかったのでしょう。


あのとき点数の壁をド派手〜に破壊して、しかもGPFであっさりとその記録をさらに更新してしまった。


これはまずいあと2年で次のオリンピックを迎えるのに、このまま突っ走ってしまわれたら…と思われたのでしょうね。


あの頃からだと思います、他の選手たち、特に大国の推しや羽生くんにある程度匹敵するくらいまではいきそうな選手たちに、甘い目に点数がつけられるようになったのは。


しかも、同時に羽生くんには渋くなったんですよね。


平昌オリンピックで羽生くんが連覇してしまってからは、さらにその傾向に拍車がかかったように感じました。


…………


羽生結弦にもう金メダルを取らせたくない。


その堅固な意志で、羽生くんには激辛、そのライバル(に、なりそうな大国推し)選手には極甘。


そこまでやらないと、3連覇は阻止できないと思っていたんでしょうね。


採点基準はガタガタ、家屋でいうなら柱は傾いて床は抜けて戸は閉まらないくらいです。


それでもきらびやかにメダルだけは表に飾って、これ欲しいのだーれだ?と、やっていたのでしょう。


…………


オリンピックのメダル、高い得点や順位。


それは選手なら誰だって欲しいでしょう。


そして周囲の人たちも取らせてあげたいでしょう。


そこまでは納得します。


ですが、特定の選手に「取らせたくない」という意志を感じてしまったら、その選手のファンは違和感やストレス、そして「そうまでして取らせたいほうの選手」への嫌悪感が出てしまいます。


ましてそれが、それぞれの選手や関係者、各国の連盟が綱引きしてるくらいの話ではなくて、競技を取り仕切る組織がからんでいたとしたら。


もう、柱が傾いて床が抜けて戸が閉まらない家屋を見たときと同じことを思うだけです。


「早く取り壊して欲しい」


…………


選手たちは悪くないと言われても、嫌悪感はどうしようもありません。


私は足のない生き物が苦手なんですが、(そういう生き物が好きな方ごめんなさい)蛇に罪はないと言われても見かけたくはないし、ましてや好きになれと言われても困ります。


生理的に無理というのは、どうしてもあるんです。


フィギュアスケート自体が嫌いになったわけじゃないけど、ストレスのもとになるものは見たくない。


採点へのストレスを上回るくらいに幸せになれるものと、採点にあまり矛盾がないものだけ見たい。


…………


とりあえずオリンピックなので、男子以外のカテゴリーも日本選手たちを見ます。


そのあとは、どうしようかな。


SPで羽生くんの4-3にGOE+5をつけなかったジャッジに、「人前でオナラとゲップを繰り返す呪い」でもかけておこうかな。


読んでくださってありがとうございました。