江戸時代の身分制度は士農工商でした。
徳川幕府の考え方としては、農民は米を職人はものを作るので、ものを売り買いするだけの商人よりも大事ということだったようです。
でも、実際のところ、特に江戸時代末期には経済を握っているのは豪商だったようですね。
私は滋賀県民なので、近江商人の三方よしが大好きなんです。
そこには、江戸の幕府から「農民、職人よりも下の身分」と定められた商人が、「皆様の役に立つことで儲けていきます」という強かさが見えます。
売り手よし。
買い手よし。
世間よし。
これが三方よしなのですが。
現在ならこれにプラスして、働き手よしというものも加えたいですね。
…………
TVのCM業界からみても羽生くんは、「何してくれとんねん」ということなのかも?
と思ったのが、羽生くんのこれまでを振り返ると、TVでの CMの威力というものがさほどでもないように感じたからです。
もともとCMなんて、普通は見ませんよね。
番組の途中でCMが入ったときの普通の視聴者の態度はこういう感じでしょうか。
「あ、CMや。トイレ行ってこよ」
「またCMかー、はよ続き見せてえな」
「まだCMやっとるんか、お茶飲んできたら良かったかも」
「あー、CM抜き(録画)しよと思ったのに、まだCM終わらへんやんかー」
Mステーションでの、一度限りの羽生くんのCM(ロッテ)みたいに、CM目当てで番組を見るなんてことは滅多にありません。(当然やなー)
CMは休憩時間、あまり見ないものです。
それでも少しは印象として頭の中に残るし、CMソングが店頭で流れたら「ああ、あれを売っとるんやな」とわかります。
ですが。
TVのCM効果というのは、どのくらいの威力があるのか…
かなり影響力は低下しているのでは?
羽生くんのファンの方々は、TVのCMではないところでの羽生くんの「経済を動かすメガスター」である部分、その影響力をよくご存知ですよね。
羽生くんが所属しているANAさんのもの、食品などがよく売れているとか。
(カレーとフィナンシェばかり買っている…冷凍庫に空きがないから…めっちゃ美味しいんやで)
羽生くんが身につけたネックレスが11月発売だというお知らせがファイテンさんからきたら、もう、買う気満々で予約できる日を待つとか。
(金の羽て言うんが、また、最高〜)
羽生くんの特集記事が掲載されている、とても良い文章と写真だったという話が広まったら、これまで買ったことのない雑誌を買ってしまうとか。
(書店のどこに置いてあるものなのかもわからず、アマゾンさんポチ)
広告パネルを見に行かれる方とか。
(KOSEさんの美しい羽生くんは、競技中の顔❣️)
仙台平の若様にお会いしに行かれる方とか。
(東北フェアがまたあったら、ずんだ餅が食べたい〜)
枕を抱えた羽生くんに挨拶される方とか。
(西川さんの売り場で、不審者やと思われたら…なんてことはないか、もう慣れておられるものと推察)
羽生くん関連のもの、羽生くんが使用しているもの、TVで羽生くんがCMするなんてことが全くなくても、売れているのでしょうね。
そして、そうなると、企業側もTV CMなどという、高い費用が必要なものをしたくなくなるのでは?
番組の合間にトイレ休憩されている時間帯に流れているのに、費用対効果を考えると…
羽生くんが身につけたネックレスは11月発売とTwitterで呟くだけで、相当数の販売が見込めるんですから。
そりゃもう広告業界としたら、「何やってくれとんねん」と思うでしょうね。
また、TVが主な活躍場所であるタレント、アイドルなどと違って羽生くんには「TVに出られないようにしてやるぞ」の脅しは効きません。
むしろ、TVが視聴率のために羽生くんを必要としているんです。
羽生結弦という最強のパワーワードを使いたいんです。
ファンが釣られますから。
CM業界も本当は、羽生くんを使いたいんでしょうね。
CMを録画するために番組一つをまるまる録画するようなファンを大勢抱えていますから。
…………
そこで、最初の話に戻ります。
CM業界を牛耳っているところが、三方よしを実践しているような話は聞いたことないけど。
逆に、自分たちがのさばるために、三方とそして従業員にきつく接していたのではないか?という疑惑はありますね。
CMを放送して欲しかったら、要求をのめ…とか。
CMにタレントを起用して欲しかったら、要求をのめ…とか。
社員は酷使され、過労自殺してしまわれた方まで。
CMやTVなど、その業界を牛耳っているように見えても、売り手や買い手や世間や働き手に対して傲慢な態度をとっていたら。
いずれ廃れるのではないでしょうか。
オリンピックの開会式・閉会式も評判が…えーと…
そういうところの中抜きでもしないともたないくらい、経営が悪化しているのかもしれないという噂も。
わー、怖い。
きっとあちこちから恨まれているんでしょうね。
商売の基本に立ち返って三方よしを実行するのでなかったら、生き残れない業種とかも出てくるかも。
CMなんていう、曖昧な立場のところは、人様の役に立つようなことをして初めて、儲けることを許されるのだということを考えて欲しいものですね。
読んでくださってありがとうございました。