えー、羽生くんのファンの皆様。


(え、限定なん?)


羽生くんのプログラムの中で、観るのに飽きてしまったものなんてありますか?


(ボストン世界選手権のときのはつらくて観られへんけど…それって飽きたんとちゃうし)


では、逆に何度も観たものはどのくらいありますか?


(お気に入りは3桁観たでー)


それを多く観たから飽きてしまったなんてことは、経験しましたか?


(他のプログラムを観たくなるんと飽きてしまうんとでは、微妙にちゃうやんなぁ)


と、言いますのも、先だってLGBTのことで炎上したらしいコメの世界王者のインタビューの、別の部分の翻訳を読んだんですね。


(まささんのブログで紹介されとったから、読んでみたんや)


そうしたら、プログラムを毎シーズン新たに作るのは、同じ曲を聞くのが飽きるからなのだそうで。


(本人が飽きているのをファンの方たちは喜んで観ているん?)


何と言いますか、確かに、我が子がやっていることであっても、毎日…たとえば九九の暗唱につきあわされたら、飽きるだろうなと。


(やっているほうも飽きるやろうね)


まして、よその子どものにつきあわされたら、それはもう飽きるというより我慢大会のようなものかと。


(それでもNくんのファンの方たちは、我慢強くつきあうんかー)


本人が飽きているのに、それを見るほうに「もっと見て欲しい」と思うのは、いささかあつかましいように思うのですが。


(あー、そら、いつまで経っても、ファンは増えへんわー)


マーケティングだの選曲だの以前の問題なのではないかと。


(見るほうも、ファンの方たち以外は1回見たらもう飽きてしまうんやない?)


それで、アイスショーの集客力が、えー…ちょっと…物足りないくらいになったとしても、仕方ないのではないかと。


(お金払って、時間使って、「飽きたなーて思いながら滑っている人」をずーっと見ているなんて、Nくんのファンの方たちは奇特やね)


まあ、羽生くんのファンは、そういう飽きるだの退屈だの我慢大会だのとは無縁ですので。


(試合やアイスショーで他の人のときには、多少、えー…その…羽生くんの出番が待ち遠しいやろうと思うけど)


どの曲も、どのプログラムも、最高の技術を凝縮して、芸術の粋を極めて、極上のスケートを観せていただいてますから。


(この至福は替えられへんわー)


ですからそろそろ、膨大な人数の羽生くんのファンがコメの世界王者のファンになるかもしれない的な、甘い見通しは捨てていただきたく。


(コロナ禍が明日終息して、経済が今月中に回復して、世界中の紛争が今年中に解決する!ていうくらいの甘い見通しやね)


音楽家の方々がどれだけの時間をかけてその曲を作り演奏したのかに思いを馳せて、その曲の良さをじっくりと感じさせてくれるスケーターを目指してもらいたいものです。


(そんなん、羽生くんだけかも〜?)


ツッコミつきの文章におつきあいいただき、ありがとうございました。