羽生くんの劇的勝利‼️2020年全日本選手権編です。
2020年は大変な年でしたね。
世界の常識がひっくり返され、行動は制限され、息をひそめるような毎日になりました。
そんな日々になる直前、羽生くんは四大陸選手権で優勝してスーパースラムを達成しました。
まるでその光芒で、また闇を切り裂く日が来ると予言するかのように。
その後世界選手権が中止になり、羽生くんはリモートでしか姿を見せない日が続きます。
沼の住人の言う「白壁通信」ですね。
GPSを欠場して、次はいつそのスケートを観られるのか、もう現役でいるうちにコロナ禍が終息せずに時だけが過ぎてしまうのではないかと。
そんな、異世界に迷い込んだような錯覚さえした年末、全日本選手権に羽生くんが現れました。
出場するのかどうか、いや、それ以前に開催しても大丈夫なのかどうか、感染対策はどうなっているのかと、千々に心乱れる日々に颯爽と。
ときどき白壁の君としてその姿を天岩戸の隙間から見せてくださっていたものの、どういう日々を送っていたのか秘密のベールに包まれたままでした。
コーチ不在、振り付けリモートという、他選手陣営からすれば「まともなプログラムに仕上げることが可能なのか?」という疑問があったのかも。
また、インフルエンザや怪我で3年連続で欠場したあとの、2019年全日本選手権では。
ハードスケジュールやGPFでのトラブルなどで、実力を発揮できずに優勝を逃したこともあり。
スケートの神さまが怒って「神隠し」したから、羽生くんが全日本選手権に出場できなかったことが続いていたのだと感じていたので。
もう、全日本選手権に羽生くんが出場することがないよう、試合ごと神隠ししてしまうんじゃないだろうかと。
2019年の世界選手権のように、試合が出来なくなる事態になるのではないかと。
そんな危惧を抱えていたので、余計に。
羽生くんの登場自体があまりにも劇的で、非現実的でした…
…………
とんでもないくらいカッコいいレトミーと、この世のものとも思えないくらいしなやかに強い天と地と。
あのプログラムを見て、こう思いませんでしたか?
「生きづらい世の中になったけど、しんどいこともまだあるだろうけど、生きてこれを観られて良かったなー」
って。
何度も何度も、生きていて、観ることができて良かったと思えるものをいただきました。
5回目の優勝も、圧倒的な得点も(それでも予想よりかなり低かったけど)劇的勝利の一部ではありますが。
羽生くんのパーフェクトなスケートがどれほどのものなのか、それを自国の選手たちに見せることができたということと。
コーチ不在、リモート振り付けでこれだけのパフォーマンスができたということが。
その劇的勝利‼️を強く彩っていたように感じました。
…………
羽生くんがオリンピアンへのエールを送ってましたね。
オリンピックは、思い通りにコンディションを整えても、その成果が出せるとは限りません。
まして、このコロナ禍で、練習にも不自由な思いをしてきたアスリートの方たちも、多数おられることでしょう。
でも、そういう逆境を乗り越えて実力を発揮できたら。
素晴らしいと思います。
読んでくださってありがとうございました。