人間、損をしたくないと思うのは生存本能に関わることなので、ある程度仕方ないのかもしれませんが。


枝葉末節の損得にとらわれて、大事なところで大きな損する人が多いように感じます。


例その1

「あなたが受け取れる給付金がまだあるかもしれないので、条件を確認してください」という郵便物が届く

→結構ゆるい条件で、日本人の過半数は当てはまるんじゃない?

→だったら自分ももらえそう、損したくないし

→詐欺に引っかかる


例その2

「カードのポイントお得期間は今日までです」というメールが届く

→いつも使っているカードだよねこれ

→だったら今日使おう

→不要なものを購入


例その3

「親御さんの遺産はあなたにも相続権があるんです。ご兄弟に全部取られないようにしないと」と言われる

→兄弟と争い、裁判に

→普通に分けるよりも裁判費用の分損をした


ありそうでしょ?


以前、何かで読んだんですけど、「自分が100万円、周囲の人が200万円の月収」と「自分が50万円、周囲の人が25万円の月収」だったら、50万円のほうを選ぶのが多数派なのだそうです。


(実際にはこの話はドルで書かれていた気がするけど)


いやー、これを読んだときに、自分は少数派なんやなぁと思ったけど、何故そうなのか疑問に感じました。


周囲の人がいくらもらおうと、私の生活に関わらないわけですし。


だったら自分が多くもらえるほうがいいんじゃないの?と。


さあ、私は、この場合「損して得取れ」を実行できているのか、欲張りになっているのか、どちらなのでしょうね。


…………


先ほどの例その1の郵便物は、息子あてにそのようなものが届いたことがあったんです。


息子はよく見もしないでゴミ箱に直行させてましたが。


変な欲に駆られるようでなくてホッとしました。


給付金や還付金詐欺など、「もらえるはずのものをもらいそこねて自分が損する」のは嫌だという心理に、つけこむ隙を見いだすんですね、そういう人たちは。


…………


この、損したくないという気持ちは、自分に対してならまだ「まあ、いいかー」で済ませてしまえても、大切に思う相手に対してだと余計に熱くなってしまうこともあります。


私(たちファン)が羽生くんの採点について「GOEの項目通りにされてない」💢と文句を言いたくなるのも、それだけ羽生くんのことを大切に思っているからなのでしょう。


でも、ときどき感じるんです。


羽生くんは「損して得取れ」どころか、「損した分徳を積み上げている」のではないかな?と。


マスカレイドで赤い虹がかかったとか…


羽生くんの積み上げた徳は、既に天に届いているようですね。


読んでくださってありがとうございました。