素質は磨かないといけないと思うのですが。


どうも、特に我が国のフィギュアスケートに関わる大人たちの、妙な動きをみていると。


素質のある選手を伸ばすこと、磨くことよりも。


売り出してスターにしたい‼️が見えて、ドン引きです〜


だいたい、ジュニアである程度の成績を出したスケーターは、未来のスター候補みたいな扱い方をされます。


特に、連盟のお気に入りだと、もう、「これから売り出します‼️」という感じで。


それでいいんでしょうか?


…………


羽生くんがジュニアで二冠獲得してシニアデビューしたときとかだと、どのくらい注目されたのでしょう。


どうも、そんなに華々しく扱われたようには思えないし、まして、次のオリンピックの金メダリストになるなんて、スケート連盟もメディアも考えてなかったのでは?


バンクーバーオリンピックに注目が集まって、世界ジュニア選手権とかは「いつやったの?」状態だったかもしれませんね。


それにたぶん、当時はまだ男子シングルにそんなに興味があるファンはいなかったでしょうから、女子でジュニア二冠の佳菜子ちゃんのほうが注目されてたのでは?


あと、高橋・トラン組も世界ジュニア選手権でメダルを取っていたと思います。


期待のペアだったでしょうね。


…………


羽生くんがいつから、2014年のオリンピックで金メダリストになることを目標にしたのかはわかりませんが。


ソルトレイクオリンピックを観てから?

トリノオリンピックを観てから?


少なくとも、バンクーバーオリンピックの時点では、次のオリンピックに照準を定めていたのではないでしょうか。


そういうときに、やるべきこととやってはいけないことがあると思うんですよね。


やるべきことは、世界のトップの実力を知り、自分の実力をそれ以上にすることです。


やってはいけないことは、誰かに遠慮してとか、そこに至るのは無理だと諦めて「自分はその次でもいい」と妥協することです。


その「次」というのが、順位であっても、その次のオリンピックに狙いを絞るのであっても、なかなかそれでは大成しないでしょうね。


やってみてダメだったのと、最初から無理だと思うのとでは違うのではないでしょうか。


頑張って頑張って、努力して努力して、一生懸命に金メダルを目指しても届くかどうかわかりません。


でも、世界のトップに追いつく気概もないアスリートでは、金メダルにはふさわしくないように思います。


…………


羽生くんがシニアデビューしてから、猛烈な勢いで世界のトップに駆け上がっていったとき。


そのうちの、どの時点で「これはただものではない」とスケート関係者が気づいたのか。


そのうちの、どの時点で「これはソチオリンピックでメダルを取るかもしれない」とスケート連盟に思われたのか。


そのうちの、どの時点で「これは金メダルを獲得する可能性大だ」とメディアに思われたのか。


それは私にはわかりません。


ただ、当時の論調を思い出すと、少なくとも日本国内ではそんなふうに羽生くんを「金メダリスト候補」というように感じるようには、報道されてなかったような…


…………


現時点での日本のスケート連盟は、(羽生くん以外の)スターを作ろうとあれやこれやしているように思います。


私が感じたところでは、ソチオリンピックの次のシーズンから、佳菜子ちゃん、宇野くん、真凛ちゃん、紀平ちゃん、鍵山くんと、とにかく素質がありそうなスケーターを次から次へと…


「次のスターはこの選手」!


と、やっていたような…


いやー、あの、えーと💬キョロキョロ


スケート連盟のやるべきことは、金メダルを獲得できる実力をつけさせたり、その実力を本番で発揮させることでしょう?


スターを作ろうと四苦八苦しているうちに、ツユとコメに侵食されて、(羽生くん以外は)ラッキーな状況でないとメダルに届かない状態になっているのでは?


これがまあ、全然実力でそこまでのレベルに達することはできないような選手ばかりなんだったらともかく。


世界でトップ争いできる選手は複数人いるのに。


もったいないでしょう?


世界の実力を把握して、それ以上を自らに課すということさえ、やらないといけないことだと思ってない選手たちばかりになっていたら。


どう世界と向き合うつもりなんでしょ。


日本のスケート連盟には、スターではなくて金メダリストを育成しようと考えていただきたいものですね。


少なくとも、現オリンピック金メダリストと同じ試合やアイスショーに出られるスケーターには、学んで真似して貪欲に自分のスケートに取り入れていこうというくらいの気概は欲しいと思います。


慢心したり、ふてくされたり、手を抜いたりしてる暇はありませんよ?


猛烈に駆け上がって金メダルを獲得して、猛烈に実力を高める速度をさらに増してオリンピック連覇して、まだ新たなジャンプに挑戦している方がいるのですから。


がむしゃらに立ち向かうとか、戦略を練っていくとかならまだしも、「このくらいでいいだろう」では通用しないくらい、その金メダリストがファンの「見る目」を養ってますから。


スケート連盟にスター候補と甘やかされて、ぬくぬくとしていたら…


自分の実力も世界のトップとの差もわからないままかも。


…………


ソチオリンピックで金メダルを獲得してから、羽生くんは。


クワドの種類と本数を増やして、平昌オリンピックに臨みました。


怪我で思い描いていたぶんの種類と本数を跳ぶことはできなかったけど、そこまでにのぼりつめたからこその金メダルだったのだと思っています。


世界との差を知って、足りないところを高めていくためには。


羽生くんという最高のスケーターと共に滑れる機会は、一瞬たりとも無駄にしないくらいの気でいてくれれば、ずっと実力を伸ばせるものと思います。


DOIで、どのスケーターが羽生くんから何を学んでいくのか。


それを見ているファンも多いでしょうね。


読んでくださってありがとうございました。