羽生くんの劇的勝利‼️ヘルシンキ世界選手権編です。


とにかくこの試合になるまでが、波瀾万丈。


世界初の4Lo成功→男子シングル初のGPF4連覇達成→インフルエンザで全日本欠場→四大陸選手権で2位に終わる


このシーズンだけでも、こんなジェットコースターだったんですよね。


SPもフリーも、ここまでノーミスできてません。


だからといって、何か…


点数低くない?


そして、他の選手たちの点数は、やたら高めになってない?


という疑問、疑惑があったけれど、私はまだそれを自分の心の奥底にしまってました。


…………


SPのレツクレさんを、皆さまどのくらいご覧になりましたか?


私は、NHK杯のときのとGPFのときのはわりと何回も観たんですけど。


世界選手権のはそんなに、観てなかったんですね。


SPで出遅れた、コンビネーションジャンプで失敗した、そのイメージが強くて。


観るなら出来の良いほうを観たい。


そう思っても仕方なかったかな?と思いましたけど。


今シーズン、全日本のSPでスピンノーカンをとられて。


「出来が良くなかった」というイメージをつけられてしまうかも?と、思ったときに。


ヘルシンキでのレツクレさんも、そうだったんじゃないか?


あの、とっさに左膝をついてしまった体勢からのタノ2T。


(追記します。コメントで、膝はついてなかったのでは?と教えていただきました。よく見ると、確かに…左足ではあるけど、膝じゃありませんでした。ちゃんと確かめないといけませんね。(^_^;)この、とっちらかったブログ主が間違っていたら、皆さまどうか教えてください…)


最初に見たときは、「さすが羽生くん、こんなこともできるんだびっくり」と喜んでいたはず。


そう思って観ると…


確かに、それで点数が伸びなかった、おまけに開始までの時間オーバーでディダクションもとられた、その上他の選手たちの出来が良くてSPは5位だったけど…


カッコいいんです〜ラブ


(追記します。カッコいいのはいつものことというツッコミも入れたくなりますけどね。とにかく4Loがめっちゃ良かったし。ステップのスピード感ラブあ、また目がハートになってしもた)


進化の時に、レツクレさんはたぶんプリンスさんの権利関係で入れられなかったんですよね?


だからあまり、どの試合のレツクレさんが…と、見比べることもそんなにしてなかったんです。


でも、これ、NHK杯やGPFの出来に比べても、遜色なかったのでは?


採点で「残念な出来」だったなんて印象操作されてしまって、ファンまでがあまり観てません〜というのは、もったいない。


これからは、もっともっと観るぞー‼️


…………


さて、SPで5位と出遅れた羽生くんですが。


フリーでノーミスなら、挽回できるはず。


…とまでは、思えませんでした。


点差があった&他の選手たちも複数種類クワド持ち&採点が…


私には、羽生くんのクリーンな出来のエレメンツにつけられるGOEが渋いような、それでいて他の選手たちにはまあまあの出来のエレメンツでもわりと高くGOEがつけられているような、そんな気がしていました。


本来なら、羽生くんがクリーンに決めたらGOEで稼げる、誰も敵わないだろうと思っていたのに。


それは人間がつけるものだから、本当にそうなるのか?という疑問もありました。


…………


フリー、ホプレガさんの途中で、私は「ノーミスで、世界記録更新して、逆転優勝する‼️」と、思ったんですよね。


思ったというか、閃いたというか、直感というか。


4-3を跳ぶ前、手の中に何かを握りしめて、それを(種を蒔くように)振り撒いたときに。


手の中に握り込まれたのは私たちファンの応援エネルギーで、振り撒いたのはこのパーフェクトなスケートを観られる幸福感。


そう感じたんです。


私の一方的な思い込みだけど。


振り付けでそうしただけなのかもしれないけど。


そう感じて、実際にそうなって…


どれだけの幸せを感じたことか。


羽生くん、ありがとうございます。


…………


SP5位からの、大逆転優勝です。


そりゃもう、劇的ですとも。


なかなかはまらなかった4-3も決めて、パーフェクトで世界記録更新して。


そしてそんな、劇的勝利だったにも関わらず、一番凄かったのは。


これがフィギュアスケートの最高峰のものだといえる、後から誰がどう見ても全く隙のない、完全なフリーだったということなのでは?


さらにこのプログラムは、3種類4本のクワドが入ってますけど。


6種類のジャンプが全部、トリプル以上で入っているんですよね。


ジャンプの配置も、よくこんなことやるよなーレベルのものです。


前半終了間際に3F、ラストのスピン直前に3Lz。


後半にコンビネーションジャンプを全部、それも4-3を跳んだあと、3Aからが2本。


誰がこんなことやるんですか、羽生くんだけです。


このときのパーフェクトなスケートにパーフェクトだという採点ができなかったことは、ジャッジにとっての暗黒歴史かもしれませんね。


それでも羽生くんのこの試合での栄光が、燦然と輝くのは。


「フィギュアスケートの最高峰はどんなものなのか?」と尋ねられたときに。


「ヘルシンキ世界選手権のフリーで羽生結弦選手が見せたものだ」と答えれば済む。


それくらいの素晴らしいものを見せてくれて、勝利も掴み取った試合だったという事実があるからなのでしょうね。


読んでくださってありがとうございました。