2015年GPFのあと、スケート界では。

「羽生結弦という素晴らしいスケーターがいるから、オリンピックまで引っ張っていってくれるよね」

…というふうにはなりませんでした。

私は、その次の国際試合にあたるボストン世界選手権から、羽生くんへの下げ採点、他の選手への上げ採点が始まったと思い込んでましたけど。

年末の全日本選手権から始まったいたということに、後から気づきました。

確かに、(本人はまだ言ってなかったけど)リスフラン靭帯損傷の影響もあるでしょうし、GPFまでの疲れでベストコンディションではなかったので。

ノーミスというわけにはいきませんでした。

それでも、本来なら「自国のオリンピック金メダリストが、世界記録更新したあとのナショナル」で、ここまでガッツリと点を引くというのは、あり得ないくらいのことでしょう。

このとき日本のスケート連盟は、「羽生結弦がちょっとでも失敗したら、ガン‼️と点数を下げても構わない」という、前例を作ったんです。

このあと、ヨーロッパ選手権でフェルナンデスさんが300点を超えて。

四大陸選手権でPチャンさんがフリーで200点を超えて。

報道まで、その大台を超えたということで、「羽生結弦一強ではない」アピール。

ここは日本ではないのですか?

カナダやスペインのメディアが、「まだ羽生結弦に追いつける可能性があるぞ」とやるなら、まだわかります。

スペインにとっては、自国の世界王者&ヨーロッパチャンピオンが、羽生くんに「太刀打ちできないほど引き離されている」では困るでしょう。

また、カナダにとってはPチャンさんは、ソチオリンピックシーズンまで男子シングルを引っ張ってきた世界王者です。

オリンピックは(勢いのある羽生くんがたまたま勝って)銀メダルに終わってしまったけど、まだ世界のトップ選手なのだとカナダでは思われていたでしょうし。

休養中もずっと、フリーと合計の世界記録保持者だったんですから。

だから、スペインやカナダで、合計300点超えやフリーの200点超えを同列にするのなら、まだ自国選手を持ち上げていると納得したんです。

でも、日本で「同じく300点超え」???

330.43と302.77(ヨーロッパ選手権のフェルナンデスさんの合計得点)が同列扱いですか…

計算できてますか?

27.66も差があるんですよ?

羽生くんの得点の8%以上の差です。

そういう報道のあり方に、チクチクと拭えない違和感や棘のようなものを感じてました。

思えば、GPFの頃から、「GPSデビューイヤーにGPF表彰台に立つのは男子史上初の快挙」と宇野くんのときに言われてました。

思わず、「シニアデビューイヤーが2年ちゃうがな」と、TVを見ながらツッコミ入れてましたけど。

要は、メディアは…

「凄いのは羽生結弦1人だけじゃない」という論調にしたかったのかな?

と、感じました。

採点で、羽生くんが少しでもミスをしたらガッツリと点を引く、他の選手たちには少し甘い目にする、その両方で。

ついてしまった差をなるべく少なく見せようという、妙な取り組みが始まったのでしょうね。

そして、その頃のメディアは、それに追随していたと思います。

…………

今、ファンが「羽生くんの味方」と思っている、TV、新聞、雑誌などは、いつからそのように認定しましたか?

平昌オリンピックより前か後か。

羽生くんのファンの数が膨大になる前か後か。

メディアの全てが最初から味方だったわけではなく、最後まで味方でいてくれるとも限らないかもしれない…

通信さんの謎のページのこともありますし。

ナンバーさんは何故そのライター?疑惑が拭えませんし。

河北さんは何故か某大国選手を持ち上げ。

妙なことがあるときは要注意ですね。

どこが本当に、ファンに寄り添ってくれているのか?

ちょっと、慎重に考えてみたいものです。

読んでくださってありがとうございました。