フィギュアスケートの全日本選手権は、羽生くんが出場するということがわかった時点で、大成功か大失敗かのどちらかに終わるだろうなと思いました。

羽生くんはものごとを肯定的に受け止め、逆境までも糧にしてしまえるんです。

全てがまるで、伏線だったかのように、アクシデントさえも「その経験が活きた」ということにつながるのを、何度見たことでしょう。

そんな羽生くんが出場するなら、「全日本選手権はこういう形でやって良かったのだ」と多くの方々が思うようなものになるだろう、その可能性が高いと感じました。

一方で、羽生くんには執拗に攻撃してくるアンチや、ストーカーなどがいますので。

主催側の対応が甘々のゆるゆるだと、どういうことをする人間が入り込むかわからない、という危惧もずっと感じていました。

実際、本気かどうかは別にして、アンチが羽生くんにコロナに感染させてやるとか言っていた、などという噂もありました。

そんなことを嘯く人間がいるのに、こんなゆるゆるの感染対策で有観客の試合をする…

怖くてたまりませんでした。

全日本選手権が大失敗に終わるとしたら、コロナウィルスの感染拡大につながるような事態になったという場合だろうと。

私は、いくら選手全員がPCR検査で陰性だったとしても、試合中以外はなるべくマスクをしていて欲しいと思ってましたし。

マスクなしでメディアに対応したら🆖だと、スケート連盟が通達するべきだったとも思ってました。

選手や関係者の方々が無事だったかどうかは、まだわからないんです。

羽生くんなんて、マスクなしでインタビューされていた映像が、どれだけあったことか。

夜中までTVに出て…

睡眠不足で体調が悪くなったらどうするのよ💢

と、思いながらも、あれもこれもと溢れてくる情報をつい追ってしまいました。

(この1週間くらいは、情報の多さについていけなくて、フォローしているブログも未読がいっぱいあった気がする…)

私がそう感じるだけなのかもしれないけど、羽生くんは「全日本選手権をやって良かった」とファンに思ってもらえるように、かなりの配慮をしていた気がするんです。

それはもう、成功のカギを握っているのは誰なのか、主役が最もわかっていたということでしょう。

なんていうか、予定調和のようなものを感じるんですよね。

全てがあるべきところに収まる、これで良かったのだという大団円に向かっている、そんなふうに。

そしてそういう試合は、何度でも見たくなるんですよね。

羽生くんが出場した試合のうち、平昌オリンピックやヘルシンキ世界選手権などは、かなりの回数を皆さまご覧になったでしょう?

今回の全日本選手権も、そうなるでしょうね。

そしてそれこそが、フィギュアスケート界にとって財産なんです。

地上波で、BSで、CSで、何回でも放送して多くのファンが余韻に浸ることができるほどの試合が、どれだけありますか?

羽生くん1人だけの力ではないにしても、かなりのところ羽生くんの「持っていく力」で、それほどの試合になったんです。

その恩恵は、他のスケーターにも及ぶでしょう。

あまり関心がなかった選手にも、何度か観ているうちに「この選手もいいなぁ」と目を向けるようになるかもしれませんし。

ですが、これまでの試合でも、羽生くんが出場したからといって、延々とリピートするようなものばかりではなかったのではありませんか?

ヘタレのファンで申し訳ないのですが、私は、ボストン世界選手権は全く見られません。

2019年さいたま世界選手権と、GPFもあまり見てないような気がします。

大成功した試合というのは、後から何度でも繰り返し観ては余韻に浸れるようなものです。

でも、この試合に出場したばかりに感染してしまうような選手がいたら、(ましてそれが推しだったら、)そんなふうにリピートできますか?

あのとき、あの試合さえなければと、そう思うことになるのでは?

だから、選手たちの健康面への心配もありますが、フィギュアスケート界の未来のためにも、そうならないように願っています。

このまま、羽生くんが、選手たちが、無事でいてくれますようにと。

祈っています。

読んでくださってありがとうございました。