このところのSNSなどもそうですが。

有名人が自分の私生活をさらけ出すことは。

なんだか、話題になるために切り売りしているように思えて。

あまり好きになれないことが多いんですよね。

もちろん、良いものもたくさんあるんですけどね。

動植物、家族、手芸品、料理などが載っていたら、楽しませてもらうこともありますし。

感動した瞬間を一緒に回顧したりとか、そういうのは嬉しいんですけど。

なんていうか…

違和感?
既視感?

以前に羽生くんがした言動でファンが盛り上がったことがあって。

それに類似したことを別のスケーターさんがSNSで発信して。

それをネットニュースが取り上げる。

「○○が☆☆!ファン歓喜」
「○○が★★!*万人超の大反響」
…とか。

いや、別に構わないんですけどね。
○○さんのファンが喜ぶのなら、やればいいんだし。

ヘソ出ししようが、ペットと戯れようが、それを見て○○さんのファンが幸せを感じているのなら。

ただ…

なんか、違和感を感じてしまうのは、それが、スケーターさん側からの「私を忘れないで」アピールで、メディアがそれを後押ししているように見えるからなのでしょうか。

私は古くさい人間なので、性的魅力アピールにつながるような、肌の露出の多いものを出してくる有名人は苦手なんですよね。

もちろん、それ相応の理由があるときにはいいんですよ?

泳ぐときには水着になるのは当然だし、役者さんがお芝居するときにはその状況に応じたものを着る(あるいは着ない)でしょうし。

フィギュアスケートでも、そのプログラムに即した衣装が多少官能的でも、そういう世界観ならOKだと思ってますし。

ただ…

そういうのでなく、特に、プライベートでの「性的魅力アピールを含む、肌の露出が多い映像」をSNSなどにあげるというのは…

昭和から平成始め頃の、アイドルが売れなくなってきたら脱ぐという流れを彷彿とさせるんですよね。

でも、そういうのって、長続きしないと思うんです。

性的魅力アピールは、一度やると次はもっと過激なものを望まれますし、それをしないと物足りなく思われてしまうことが多いんです。

ファンサービスの切り売りも同様です。

●●のチケット購入で、握手できます。

ということを一度やると、次のチケットにその権利がついてないと、損したような気になるでしょうね。

そして、そういうファンサービスを受けられる特権階級ができてしまうと、「高額な資金を投入するファン」と「それについていけないファン」ができてしまいませんか?

そして、世の中の大多数の方々は、そんな高額な資金を持っていませんし、それを自由に使うこともできません。

特権を享受した一部の富裕層だけがファンとして残っている…

ということになるかもしれませんね。

私ならスケーターさんを売り出したいなら、そういうやり方はしません。

フィギュアスケートのファンは女性が多いんです。過剰な性的魅力アピールは、顰蹙をかいます。

ファンサービスは、触れ合いのようなイベントではないものでやります。

10人しかいないときには可能だったことが、100人、1000人になれば不可能になったりしますので。
たとえ1万人になっても10万人になっても、実行可能なものを考えます。

メッセージカードに写真とサインを添えるとか。
オリジナルグッズをプレゼントするとか。
やりようはいくらでもあると思います。

……………

日本でのアイスショーも、このところ外国人スケーターの割合が増えてきているように思います。

集客のために実績のある選手を呼びたいというのもわかりますが、日本のジュニアや若手スケーターのことをもう少し考えても良いのではないでしょうか。

ファンへのサービスのつもりで外国の有名なスケーターを呼ぶというのなら、それも、魅力の切り売りのように感じます。

私なら、いくつかのアイスショーは日本のジュニアや若手スケーターをファンが支援するためのものとして、そこをアピールします。

そうですね、「このアイスショーに出演するスケーターには□□円の出演料が出ます。それで年間活動費の××%を賄えます」とか。

人間、得するために何かをすると、もっと得をしたいと望むものだし、得する分が減ったら嫌気がさすこともあるものです。
でも、ファンサービスは増やす一方というわけにはいきませんよね?

そして、人間、得することはなくても、誰か(好きな相手)の役に立つなら、喜ぶという一面ももっているものです。
アイスショーに足を運ぶお客様は、スケートが好きなんですから。
スケーターへの支援に参加できると思えば、喜んでくださるのでは?

でも、実績ある外国人スケーターが多いと、「このアイスショーで儲かっているのは、日本選手たちのライバルばかりかも?」という疑惑が。

あまり、そういう方向に行かないで欲しいと願っています。

読んでくださってありがとうございました。