昨日の続きです。

高橋さんの陣営からすると。

国内の近い年齢でのライバルは、織田さんだったのではないでしょうか。

小塚さんも、その次くらいの年齢ですよね。

さらにその下に町田さん、村上さん、無良さんくらい。

羽生くんとは年齢差があるので、ライバルとまでは思ってなかったのでは?

バンクーバーオリンピックで金メダルを取ったライサチェクさんが、当時24歳。
銀メダルだったプルシェンコさんが27歳。
銅メダルの高橋さんは23歳でした。

その前のトリノオリンピックでは、金メダルのプルシェンコさんが23歳。
銀メダルのランビエールさんが20歳。
銅メダルのバトルさんが23歳。

さらに遡って、ソルトレイクシティオリンピックでは、金メダルのヤグディンさんが21歳。
銀メダルのプルシェンコさんが19歳。
銅メダルのゲーブルさんが21歳。

でもそのヤグディンさんは、長野オリンピックでは5位だったんですよね。
ライサチェクさんも、トリノオリンピックでは4位。
高橋さんも初出場のトリノオリンピックでは8位でした。

要は、初出場のときよりもその次の出場で(キャリアの)最高順位をとっている選手が、男子シングルでは多かったんです。

高橋さんがソチオリンピックに出場する場合、最も警戒しないといけない国内のライバルは、織田さんと小塚さんだったのでは?

それに日本人というかアジア人は、欧米人より成長が遅かったりするので、世界で闘えるレベルまで体が出来上がってくるのは、20歳くらいからだったのでは?

そこで、高橋さんの陣営から見ると…

羽生くんだと、ソチオリンピックではまだ、世界のトップで闘えるレベルまではいかないけど、そこそこの成績は出してくれるんじゃないか?

だったのではないでしょうか。

あちらの予定としては。
ソチオリンピックで、高橋さんメダル獲得、初出場の二番手選手が5位くらい、もう一人初出場の選手が10位くらい…
だといいなー

なんていう感じで。

とにかく、世界選手権で3枠確保しないといけないから、ある程度の成績をとる選手は欲しい。
でも、高橋大輔より上の順位にいってもらっては困る。

……………で、世界ジュニアとJGPFの二冠の羽生くんなら、ちょうどいいと。

まあ、ソチオリンピックまでは、高橋大輔の次の順位にいてくれたらいいよー

というつもりだったのでは?

それがまあ、どうでしょ。

あれよあれよという間に。

16歳で四大陸選手権(最年少)メダリストに。

→おお、有力な新人。

17歳で世界選手権メダリストに。

→おお、なかなかやるじゃないか…

SPで世界記録、GPFメダリストに。

→な…なかなかやるな…でも、これくらいだろう。

18歳で全日本選手権優勝。

→何故だー、どうしてこうなったー

……………

というような状態を経て、ようやくこれは二番手に甘んじている選手じゃないと気づいたのかも。

もっと早くから見抜いて、ライバルとして叩いていた人もいたかもしれませんけどね。

でも、2012年の全日本選手権までは、まだ、「若いし調子の良し悪しもあるだろうから、いいときにはある程度の成績は出すだろうけど、二番手にはそのくらいの選手がいるほうがいいんじゃない?」とか思っていたんじゃないでしょうか。

とにかく、私から見ると、高橋さんとその陣営そしてファンは、羽生くんに「高橋さんの次の順位でいて欲しい」と思っていたように感じたのです。

まさか、19歳で初出場のオリンピックで金メダルを取るとまでは(2012年全日本で高橋さんが負けるまでは)考えてなかったのでは?

初出場だと、普通なら、オリンピックの雰囲気にのまれてしまって、(魔物ともいう)実力を発揮できずに終わってしまうことが多いんですよね。

羽生くんにしても、フリーでは4Sはともかく3Fで失敗するなんて、考えられないミスだったのでは?

ただ、そこに行くまでに、もう、実力がぐんぐんと伸びて、「Pチャン🆚羽生の一騎討ち」状態にもっていっていたのが大きかったと思います。

GPFで羽生くんが優勝した時点で。

世界記録は、SPが羽生くん、フリーと合計がPチャンさんになってましたし。
世界ランキングも、1位が羽生くん、2位がPチャンさん。

世界から見たら、金メダル候補はこの二人だったのだと。

日本の狭いムラ社会の人たちは、気づいてなかったのでしょうね。

でも、私は見抜いてましたよ?

(こんなところで、何を自慢しとるねん〜)

2013年GPFで羽生くんが優勝したときに。

フリーでは4Sで転倒したけど、Pチャンさんの世界記録にあと少しに迫ってましたから。

ノーミスなら、その記録も抜ける!

全員がノーミスなら、羽生結弦選手が金メダルを獲得する!

そう思いましたから。

実際には、SPで羽生くん以外がミスして、フリーではみなさんそれぞれにミスして…

予想していたような展開じゃなかったけど。

そしてやはり、初出場の町田さんは実力を発揮しきれず5位。

町田さんにまで抜かれてしまった高橋さんは6位でした。

ソチオリンピックまでに実力をそこまで高めて、魔物に脅かされながらも死にものぐるいで食らいついていった、羽生くんが。

一番輝くメダルを手にしたんです。

高橋さん陣営にとっては。

「3大会連続の入賞」などという、(わけがわからんへんてこりんの)実積を持ち出さないことには。

カッコつかなかったんでしょうね。

特に。

全日本選手権で表彰台に乗った小塚さんと。
GPFで表彰台に乗って、全日本選手権でも高橋さんより上位にいた織田さんより。
高橋さんを代表にして良かったと思ってもらわないといけなかったわけですから。

でも、ね…

実力以上の評価をして持ち上げてもらっても。

メッキはいずれ剥がれるものなのでしょうね。

……………

羽生くんのファンで良かったー

自分の見る目に満足やわー

読んでくださってありがとうございました。