芸術って何?

などと、またしてもらしくもないことを考えてしまうのですが。

私のような芸術音痴がそんなことを考えても、仕方ないというのに。

でも、羽生くんが平昌オリンピックシーズンにバラード第1番とSEIMEIをやると発表したときに。

どこぞの(羽生くんのアンチ的)メディアがリサイクルなどと言ってましたが。

素晴らしい芸術は何度でも再演されるものだと、反論してくださった方もいましたので。

何度も再演されるものについて考えてました。

そういえば、バレエやオペラのように繰り返し同じ演目をやるものが盛んな国では、わりと羽生くんに好意的な気がします。

同じものをやるからこそ、実力主義なのでしょうね。

コンクールで優勝したとしても、実力が伴わなければ見劣りするということはありそうですし。

翻って、羽生くんのことを蹴落としたいと思っているらしい、どこぞの大国では。

次から次へと映画やドラマの新作が出てきますね。

何度もの鑑賞に耐えうる芸術よりも、目新しい娯楽のほうがお好きな人が多いのでしょうか。

評判の良かったものはいくつも続編が作られるようではありますが。

固定客つきのもののほうが、次作の収入や視聴率を見込めるということなのですか、ねえ。

一方で日本では、どうなのでしょう。

文化的には、季節の風物詩のようになっているものが、成功しているように思います。

年末になると、忠臣蔵と第九だったりしますし。

だから、ものごとの時期を変えるというのは、日本ではあまりやりたくないことなのかもしれませんね。

でも、歌舞伎でも能楽でも、受け継がれてきた伝統芸能というのはあるわけで。

同じ演目をやるからこそ、自分の前にやった人と比較されることは承知の上で。

認めてもらうためにはひたすら芸を磨くほかないのでしょうね。

そういう方たちから見ると、フィギュアスケート界はどのように写っているのでしょうか。

どのような世界でも、派閥争いもあるだろうし、既得権益を手放さないごうつくばりもいるでしょうけど。

ここまであからさまに、自国の金メダリスト(つまりは頂点に立つ者)を連盟が迫害するなんて、有り得ないことが起きている競技なので。

ひたすら自分のスケートを高める羽生くんには共感できても、それを崩してやろうなどという不届きな輩のことは理解しがたいのでは?

芸術が完成する瞬間というのは、それを待ちわびる人が多くいるものです。

羽生くんの邪魔をする、羽生くんにハードスケジュールを強いる、羽生くんが失敗するように画策する…

それらは全て、芸術の完成を損ねる行為です。

テロリストが観光名所を破壊するのと同様です。

芸術は人類の財産です。

それを損ねるのは、芸術を愛する全ての人たちから憎まれる行為です。




……………

あー、疲れた。

なんで私が、らしくもない芸術の話なんてしてるんだか。



アナザーストーリーズ、BS放送2回とも録画したのに(そして何回も見たのに)今日も録画しながら見てました。

バトンさんのおっしゃっていた劇場というのが、後世にまで残る芸術という意味なら嬉しいなと思います。



読んでくださった方がいらっしゃるなら。

ありがとうございました。