もしもフィギュアスケートの採点が、ISUのガイドラインに厳密に沿ってなされていたら。
全員がノーミスの場合。
羽生くんが優勝すると思うんですよね。
クワドが3種類でも、GOEとPCSが満点でつくはずですから。
それでですね。
他の選手たちはどうかというと…
クワドの種類と本数が多くても、GOEがそこまでではないとか。
スピンのレベルとGOEが追いつけないとか。
PCSでどうしようもなく差がついてしまうとか。
ステップやコレオの出来栄えが全然違うとか。
ジャンプ、スピン、ステップ、コレオ、PCSの全てで羽生くんと互角という選手はいないのではないかと思います。
特に、GOEとPCSは、厳密に採点すればするほど差がつくものなのでは?
羽生くんのジャンプはプラス項目を全て満たしていても、なかなか+5がつかない。
他の選手のジャンプはそこまで項目を満たしてないのに、+3以上がついたりしている。
それに、以前どこかで見たのですが、羽生くんはクロスや両足滑走が少なく、片足滑走が多いのだとか…
それなら、羽生くんの入れているトランジションの数の何%をやったかでTRの項目の点数をつけるとか。(これやったら、9.0以上もらえるのは、何人いるかしら〜)
スケーティングスキルも、羽生くんを基準に何%とかで採点すれば…
INなんて、その音楽についての羽生くんの理解度を基準にしたら、他の選手は…
というようなことを考えてました。
そもそもアイスショー出演が主な仕事となるプロスケーターは、現役選手ほどの高難度ジャンプは跳びませんよね。
それでも見応えがあるというのは、GOEとPCSが高い選手だったということなのでは?
スケーティングが綺麗で、技の完成度が高い。
プログラム自体を「見せる、魅せる」ことができる。
だから(ジャンプの)難度を低くしても「見たいもの」を見せられる。
だから今、GOEとPCSが迷走採点されているのは、そのスケーターがプロになってからどうなるかの視点に欠けていると思います。
本来より多くのGOEをもらった選手のエレメンツは、あまり見栄えが良くないとか。
本来より多くのPCSをもらった選手のプログラムは、あまり見応えがないとか。
それでも現役時代の成績で高額のギャラをもらい、そのランクづけで(自分より成績は下でも実力が上のスケーターの後にとか)滑ると、お客様にどう思われるか。
成績はとったけど、大したことないよなぁ…
なんて。
羽生くんは実直に、GOEのプラス要件を満たすようにしています。
「できたことにしてもらっている」のとは、違うんです。
だからみんな、羽生くんを見たいんです。
GOEもPCSも「最大限に獲得できるように努力している」スケーターと「採点ではできていることになっている」スケーターでは、ファンの見たいという気持ちに差がついて当然なんです。
人間、できないことは多々あります。
苦手なこともたくさん。
それでも果敢にそれに立ち向かう人を尊敬するのです。
応援したいのです。
「できたことにされている」人には、そういう感情を抱きようがないけど。
GOEとPCSの迷走は、選手のセカンドキャリアにとっても迷惑だと思います。
早く改善されますように。
読んでくださった方がいらっしゃるなら。
ありがとうございました。