フィギュアスケートという競技のフリープログラムで、これまでで最高のものは……………
2017年世界選手権ヘルシンキ大会の、SP5位から逆転優勝したときの羽生くんのHOPE&LEGACYだと思っています。
最初から最後まで、何一つとして「ここだけはちょっと…」というところのない、クリーンなエレメンツと。
かと言って、エレメンツだけに気をとられて表現は疎かになっているんじゃない?というわけでもなく。
とにかく美しく、かつ高難度で。
そして何より、エレメンツの配置が「よくこんな構成を考えたな」的なものでした。
(いや、リカバリーしようとした四大陸のときのとかも良かったんですけどね)
クワド3種4本と3A2本というのも、コンビネーションジャンプが3本とも後半というのも恐ろしいくらいの構成ですが。
後半に入る直前の3Fと、最後のスピン直前の3Lzが…
「誰が考えたの?この構成」と何度も考えさせられました。
あの3Fは、そこまで待ってから入れるなら、普通なら後半に跳びますよね?そうすれば、1.1倍になったんですから。
(当時のルール)
3Lzなんて、そこまで終了間際にしなくてもいいと思うんですよ。なのに、ラストのスピン直前。
あれこそ、ウェルバランスのプログラム。
あの構成で、あんなにクリーンに滑りきることができるスケーターは、羽生くん以外にはいませんよね。
塗り替えられることがない世界記録のプログラムです。
なのに、何か釈然としないのは、GOEとPCSが全部満点評価であるべきだったのに、そうではなかったということでしょうか…
絶対評価ということは、GOEが+3の要件を満たしていたら、+3をつけるということですよね。
そこには、滑走順も本人比も関係ないはずなんです。
まして、ナショナルバイアスなんて採点競技ではあってはいけないもののはず。
それがな〜に〜?
どうも、「最高のもの」を最高だと認めるのが、嫌だと思う方たちが採点なさっているような気がします。
なのに、採点の裁量の範囲を広げてしまって…危惧していたら、案の定で。
今さらレフェリーにあれこれ言っても、なあ…
まあ、やらないよりはやったほうがいいか…
くらいのものですが。
2019〜20シーズン、JGPSは8月から始まるそうですね。シニアのCSは9月から。
どんな採点になるのでしょう。
楽しみ1割、怖さ3割、諦め6割ですが。
私の予想と危惧を覆して、「素晴らしい!こんなにクリーンな採点になるなんて。ブラボー!」と言うことはできるのでしょうか。
そうなって欲しいものですね。
読んでくださった方がいらっしゃるなら。
ありがとうこざいました。