先日のブログで私が入院・手術した話で、乳癌と知って驚いた方がおられました。
いやー、いきなりですみません。
それで、コメントなどでその話をしていて、気づいたことがありました。
私には息子が二人いるのですが、どちらも帝王切開です。
長男のときは児頭骨盤不適合。
つまり、胎内で育ち過ぎて、産道を通れなくなってしまったということです。
次男のときは長男出産から二年足らず。
子宮がどのくらい回復しているかわからない、回復してない状態で普通分娩したら、途中で子宮が破裂するかもしれないと言われまして。
「先生、切ってください」とその場でお願いしました。
卵巣嚢腫のときは、最初は腹腔鏡手術の予定だったんですよね。
でも、二回帝王切開手術をしているので、腸などと癒着しているかもしれない、そうなっていたら開腹手術に切り替えると言われました。
それで実際、開腹手術になったので、術後はかなりしんどかったんです。
同じようにお腹を切っても、赤ちゃんを抱いたら自分の痛みを感じることが少なかったのかもしれません。
あるいは、年をとって回復に時間がかかったのかも。
とにかく乳癌の手術に受ける前は、その「一番しんどかった卵巣嚢腫の手術後」の痛みがお腹ではなくて胸にくるというイメージだったんです。
そして、胸の復元をどうして欲しいかと尋ねられました。
手術が二回になるのは避けたい。シリコンを入れるのも抵抗がある。かといって、胸がペタンコのままで見るたびに「あのとき復元してもらっていれば」と後悔するのも嫌。
ということで、「背中の肉と皮膚を胸にもってきて、左胸と同じくらいの大きさと柔らかさにする」という手術をしてもらうことに決めました。
これは、手術時間と入院期間は切除だけより長くなるけど、一度で済むとのことでした。
それに、(シリコンだの、それ以前に食塩水の入った袋だの)体に異物を入れるわけではないので、なんとなく安心です。
入院期間は10日から二週間くらいということでした。
でも、まだ心配だったんですよね。
卵巣嚢腫のとき、開腹手術になった分予定より長引いて、その上回復もあまり思うようにいかず…
そこで、退院してからの楽しみをいくつも思い浮かべて、頑張って乗り切ろうと思いました。
銀婚式を迎えたら、夫と旅行に行く。
(夫が足を悪くして、まだ果たせてません)
長男が社会人になるのを見る。
(現在会社員です)
次男の成人式の写真を撮る。
(家でスーツ着た写真を撮っただけですが)
いずれ、息子たちが結婚したり、孫の顔を見せてくれるかもしれない。
と、家族のことだけではなくて。
羽生くんが平昌オリンピックで金メダルを取るところと。
東京オリンピックで日本人選手たちが活躍するところと。
(体操男子、白井くん。そして…現役を続けてくれるなら、内村さん。その二人の金メダルを取るところと)
阪神タイガースがもう一度優勝して、藤浪投手がMVPを取るところと。
それを見てからじゃないと死にたくない!
(長男の分析:「金メダルは取れると思うけど、阪神の優勝は難しいなぁ。まして、藤浪はどうなるかわからへんで」
……………そこは、時代劇みたいに「きっと見られるから長生きしておくれ、おっかさん」とまではいかなくても、もう少し希望を持てる戦力分析してくれても良かったんとちゃう?
ほんまに、野球の話になると、真面目に考えるんやから〜)
とにかく、手術後「あれ?予想していたほど痛くないやん」状態から、「これまで同じ手術をした中でも、一番早いペースで回復してますね」と先生に言われるくらいになりまして。
10日で退院できました。
なんで?
卵巣嚢腫のときと、ずいぶん回復力に差がない?
そもそも、癌って大病なんやなかったん?
こっちのほうが体が楽ってどういうこと?
……………
やっと気づきました。
羽生くんのことを見ていると、なんか元気になれるんです。
勝手な思い込みでも構わないんです。
それで良い効果があるなら。
羽生くんのファンになって。
見て、幸福感アップ。
喜んで、免疫力アップ。
感動して、さらに元気に。
うわー、すごいなぁ。
なんていう威力。
最強の健康増進剤やー
と、思いました。
ファンになって良かった。
羽生くんのファンの皆様。
羽生くんのファンで幸せですよね。
読んでくださった方がいらっしゃるなら。
ありがとうこざいました。