フィギュアスケートのプロの競技会で、メダルウィナーズオープンというものをTVで見たことがあります。体育会TVだったと思うのですが、プルシェンコさんが出場してました。
その中で、参加資格について「オリンピック、世界選手権、ヨーロッパ選手権、四大陸選手権、GPFのメダリスト」と紹介されてました。
現在のところ、現役選手でその「メダルウィナーズオープンの参加資格」を満たしているのは、羽生くん(オリンピック金メダリスト)と宇野くん(オリンピック銀メダリスト)と高橋さん(オリンピック銅メダリスト)だけです。
田中くんも友野くんも、まだ、GPSのメダルまでしかとっていません。
一方で、引退したスケーターには結構いるんですよね。佐野さん、本田さん、小塚さん、町田さんは世界選手権のメダリストです。織田さんと無良さんは四大陸選手権で優勝してます。他にもいらっしゃるのかもしれませんが、ご存知だったら教えてくださいね。
2017年の世界選手権や平昌オリンピックで、羽生くんと宇野くんがワンツーフィニッシュしたことで、日本男子を世界最強のように言っていた人もいたようですが。
むしろ、ソチオリンピックシーズンくらいのほうが強い選手が多かったように思います。
いえ、そもそも、四大陸選手権やGPFはともかく、オリンピックと世界選手権で「日本男子のW表彰台」を果たしたときには、必ず羽生くんがいました。
2012年世界選手権:高橋さんが2位、羽生くんが3位。
2014年世界選手権:羽生くんが1位、町田さんが2位。
2017年世界選手権:羽生くんが1位、宇野くんが2位。
2018年平昌オリンピック:羽生くんが1位、宇野くんが2位。
羽生くん抜きでは、一度も「日本男子W表彰台」は成立しなかったということになります。
これは、日本男子が最強なのではなくて、日本が世界最強の「羽生結弦選手を擁している」だけなのでは?
GPSでは、2試合に出場しないと、GPFに進むことができません。
友野くんが(女子の樋口新葉選手も)1試合だけになりそうだという話もあるようですが。
事実だとすると、ゆゆしき事態です。
オリンピックでメダルを取った選手しか、主要国際試合でのメダルを持っていないという…
この状況は、放置して良いものではないでしょう。
友野くんや山本くん、シニアデビューの島田くんあたりが、今後の国際試合でどれだけ成績を残すことができるのか。
その機会は、(日程に無理がなければ)多いほうが可能性が高くなります。
できるだけ、GPSで2試合出られるように、四大陸も若手に行ってもらえるようにしないと、先がなくなります。
引退したのかしなかったのかの曖昧な状況から復帰した、国際試合に出場しない30代の選手を特別強化選手にしている場合じゃないでしょう?
幸い、ジュニアには有望な選手がいるのですから。
その選手たちが実力を発揮できるように、サポートしてあげてくださいね!
羽生くんが作りあげた「最強の日本男子」が、「強いのは羽生結弦ただ一人」で終わらないようにする義務が、スケート連盟にはあるはずですから。
読んでくださった方がいらっしゃるなら。
ありがとうこざいました。