私がまだ運転免許を取る前、私の父がよく言っていたことがありました。

「車を運転するようになったら、自転車に気をつけて見ときや。どれだけ危ない乗り方してる人が多いかわかるで」

実際、その通りでした。
これまで安全に乗っていたつもりだったのに、車の運転席から見て危ないと思う自転車と同じようなことを、それまでの自分もしていたのです。

子の親になってからは、さらに、親子連れの交通マナーが気になりました。

自転車の前にも後ろにも子どもを乗せているとか。
赤信号なのに、子どもの手を引いて走って横断歩道を渡るとか。
「バイク、自転車は降りて押して歩いてください」という注意書きがあるトンネルなのに、自転車に乗ったまま通行するとか。
踏み切りで、警笛が鳴り始めても、遮断機が下りる前だったら渡るとか。

一つ一つは些細なことです。
そのとき、そうしなければならないほどの事情があったかどうかさえ、通りがかりの私にはわかりません。
けれど、親がそのように交通マナーが悪いと、子どもにだけ気をつけるように言っても、どれだけ効果があるのでしょう。

交通ルールを守って、気をつけていても、事故が起きることもあるのではないかと思います。
少し不注意になるということも、ままあることでしょう。
しかし、最初から「このくらいならいいだろう」と違反するというのは、根本的に違うのではありませんか?

未成年者の飲酒や喫煙もそうですが、自分たちが暮らしている国の法律を破ることに対して、「このくらいなら」はいけないと思うんです。

少しやったら、もうちょっと。
もうちょっとやったら、さらに大胆に。

まして、子どもたちが未就学児や小学生くらいなら、親が示した「何が何でも法律を守る」という態度が指針になるでしょう。
しかし、そのくらいの年齢の子に「まあちょっとくらいなら…」と大目に見てしまうと、中学生くらいになるともう、友だちと一緒に法律を破る方に進んでしまうかもしれません。
そんな、反抗期になってから「法律は守るもの」と言っても、親が自分で破っているのに聞くはずがありませんよね。

最初は少しだけでも、行く先はそのズレは大きなものになるでしょう。

法律は守るものだし、交通マナーがいい大人になってくれたら事故の心配も減ります。

滋賀県で幼児が亡くなる痛ましい事故がありました。

車を運転する以上、いつも気をつけないといけないと思うのですが、より強くそう思いました。
(この数日、警察の方が道路にいるのをよく見かけます。また事故か?と、ドキッとしたけど、交通安全啓発とかパトロールとか違反の取り締まりだったようです)

読んでくださった方がいらっしゃるなら。

ありがとうこざいました。