これについて書くのは、世界選手権終了までやめておこうと思ってました。
でももう、我慢の限界です。
毒吐きます。
「一人のスターだけが注目され、強くなっていくようではいずれ衰退する。誰がチャンピオンになっても不思議ではないレベルにまで持っていく」
という発言が、どなたのものかご存知ですか?
日本のスケート連盟の委員長の発言を東スポが掲載したものから抜粋しました。
ここで、お詫びしますが。
SNS音痴の私には、アメブロ以外のリブログもリンクもできません。いいねもコメントもしてきてませんが。
ぴこれぽーとさんのところで読んだものです。
あの文章を読んで、どのように感じましたか?
私には、委員長の発言は時代遅れ、10年以上前の日本スケート界の常識から抜け出せてないと思いました。
日本のスケーターのうち、メダル候補が一人しかいなかった時代の強化なら、それで良かったのでしょう。
でも、メダル候補が何人もいる現在の日本スケート界では、連盟がこのように考えていてはマイナスに作用するのでは?
例えば、シニアになったばかりやジュニアの子が、「絶対に、何が何でも自分が勝ってみせる」と思うように成長できますか、これで。
委員長の発言の底には、「注目されている一人だけのスター選手」への反感が見え隠れしてませんか?
そして、その選手への反感を正当化するための意見なのではありませんか?
現在の日本のスケート界で、金メダリストで大人気の羽生くんがどんな風に連盟から冷遇されているか、それを知っている若手の選手たちがどう思っていることか。
「自分が飛び抜けた成績と人気を得たときに、同じ目に遭うのだろうか……………」
と、少しでも思ったら、それは、実力伯仲してる試合で気力勝負になったときに、マイナス効果にしかならないのでは?
先日の世界選手権で女子の表彰台に上がった選手たちからは皆、「ここで負けたら後がない」という覚悟と気迫を感じました。
金メダリストなのに昨年の世界選手権で負けたザギトワ選手。
選考でさんざん揉めた挙句代表になったメドベージェワ選手。
ロシア女子ジュニアのことを考えると、この試合の結果が悪ければもう代表にはなれない可能性が高かったのです。
オリンピックメダリストのテンさん亡き後、カザフスタンのフィギュアスケートの浮沈がただ一人にかかっていたトゥルシンバエワ選手。
絶対に、何が何でもここで負けるわけにいかない!というものが、この三人にはありました。
自分じゃなくても他の人がいるからと思っていたら、世界の強豪相手には通用しないのです。
どうも、羽生くんを敵対視する人たちは、それを正当化するために何かと揚げ足をとったり、委員長のような理屈をこねくるようですが。
羽生くん(と、そのファン)にとってネガティヴなことを考えると、必ず他の人にも悪い影響を与える内容になっていることに気づいてないのでしょうか。(アニメソングの歌詞からの羽生くんの発言に文句を言っていた人たち、歌詞を書いた人から反論されてましたね。アニメファンにとっても嫌な思いさせられた一件になったでしょう)
むしろ、日本スケート連盟は金メダリストに最大限の敬意を払って、若手選手たちが「自分もそうなりたい」と思うようにならないと。
委員長の発言のほうが、一人だけのスター選手が強くなっていくことよりも、よほど衰退への道に進んでいきそうだと思います。
読んでくださった方がいらっしゃるなら。
ありがとうこざいました。