義母が脳梗塞で右半身麻痺と言語障害になったとき、私は義母の退院後の生活にどう寄り添っていけばいいのか思案してました。
急性期のときは総合病院に入院してましたが、その後リハビリ専門の病院に転院してました。義母がそこでリハビリを頑張っている間に、家をバリアフリーにリフォームしたり、介護用品のレンタルや購入をしたり、デイケアなどを何曜日に入れるかをケアマネさんに相談したり…
私が病院に行ったときに義母がリハビリ中だったりすると、そちらまで見に行ったことが何度もありました。
そのとき、理学療法士の先生から言われたことがあります。
「ここまで頑張って回復した、できるようになった、と思っているのに。退院したら、できなくなってしまうことが多いんです。ご家族がしてあげると、衰えてしまって。だから、なるべく何も手伝わずに、本人にしてもらってくださいね」
退院してから、言われた通りにしましたとも!
渡りに船、ラッキー!介護の手抜きしちゃおう…
とまではいかないけど、義母ができることは全部自分でしてもらって、最小限しか手伝いませんでした。
義母も、頑張ってくれました。
ただ、加齢とともにやはりできなくなることが増えてきました。
手伝うことが多くなり、ますますできる範囲が狭まっていく…
義母が、私に「世話になっている、すまない」と思っているのがわかるんです。
言葉じゃなくても、伝わってくるんです。
そんなとき、私が何か頼むと、とても嬉しそうになるんです。
ほんのちょっとしたことでも(「暗いなー、あかりつけて」とか)してもらって「助かったわ、今手が離せへんし」と言うと、ニコニコしているんです。
人は、誰かの役に立つ自分でありたいと望むものなんだなと感じました。
それとも、義母がそういう人格だというだけのことなのでしょうか。
とにかく、なるべく義母には何か手伝ってもらって(こき使うことにして)、ちゃんと感謝しようと思いました。
もっとも、私、あまり「ありがとう」って言わないんですよね。
「おおきに」のほうが、先に口から出ちゃうんです。
ま、関西人だしそれでいいか〜
読んでくださった方がいらっしゃるなら。
ありがとうこざいました。