真面目な話で肩が凝ってきたので、好きなスポーツ選手の話をします。
もともと私は自分が運動音痴なのに、スポーツを見るのは大好きでした。
関西人なので、親がタイガースファン。私もタイガースを応援してきました。
息子二人の母になって、息子たちのするスポーツも応援してきました。
そして、それが一段落したのが、長男が大学生になったときでした。
その頃、長男と同い年の子たちが、高校卒のルーキーとしてプロ野球選手になっていました。
私にとっては、息子の同級生を応援するような感覚で、藤浪投手の活躍に喝采を送ってました。
そして、プロ野球のシーズンオフになって…そういえば、ソチオリンピックが開催されるんじゃなかったかなと思い出したんです。
冬季五輪の花形種目といえば、フィギュアスケートです。
カルガリーオリンピックで伊藤みどりさんを見て以来、私にとって冬季五輪で一番見たい種目はフィギュアスケートなのです。
野球と違ってTVだけの観戦でしたが、熱心に見ていた時期もありました。
ただ、その頃は、熱心に見ていた時期ではなかったのです。
バンクーバーオリンピックで、男子でクワドを跳んだ選手が跳ばなかった選手に負けて、女子でトリプルアクセルを跳んだ選手が跳ばなかった選手に負けました。
私はその採点に不満でした。
不正があったとか、ナショナルバイアスがかかっていたとかいう話ではありません。
当時の採点システムが、「高難度ジャンプに挑戦する選手」にとって有利ではなかったのです。
例えば、当時のキムヨナ選手のオーサーコーチが、「3Lz-3Tのほうが3A-2Tより基礎点が高い」という話をしていました。そういう戦略でキムヨナ選手が勝ったのは理解していました。
でも、納得はできませんでした。
3A単独で、3Lz-3T以上の得点がもらえる採点システムだったら?男子だって、クワドが3Aよりもっと高い基礎点だったら?
基本が「みどりさんの挑戦を応援していた」ので、高難度ジャンプに挑戦して成功した選手が、負けたことがショックでした。
以来、ゆるく、時々試合を見ていた程度でした。
でも、ソチオリンピックを見る前に、有力な選手たちを見ておこうかな…と思って、見たのが福岡GPFでした。
男子は羽生結弦選手が、女子は浅田真央選手が優勝しました。
これは…ソチオリンピックで金メダルを取るかもしれない?
特に、男子の羽生くん(長男と同い年と思うと、この頃から羽生くん呼び)は、SPで世界記録を出してました。フリーも、世界記録まであと少しでした。何より、フリーで最初のジャンプで転倒したのに、そのあとがとても良かったのです。
失敗してもそれを引きずらないメンタルの強さ。
いける!と思いました。
全日本も優勝しました。
でも、その頃のメディアの報道は、浅田真央さん、高橋大輔さんが金メダル候補で、他にもメダル候補の日本選手がいる…くらいの扱いでした。
長男と同い年の選手が、どう見ても優勝候補筆頭なのに、そのように報道されていない。
これはショックでした。
藤浪投手は高校卒ルーキーとして、華々しく活躍していました。
羽生くんは国際試合で優勝しました。
なのに、同い年のこの二人への報道の、この差は何?
いや、問題は藤浪投手ではなくて…高橋大輔さんとの比較?
GPFと全日本、どちらも優勝したのは羽生くんなのに、どうしてそういう報道になっているの?
私がそのように感じただけなのかもしれません。
ただ、それを感じた瞬間から、私は羽生くんを日本選手の中で一番応援する!いや、フィギュアスケート男子は羽生くんだけを応援する!息子と同い年の選手が頑張っているのに、正当に評価されてないなんてあんまりだ!と思い始めたのです。
高橋さんが本当に金メダル候補筆頭で、メディアも日本人も皆そう思ってるとしても。
私は自分の目で見て、羽生くんが金メダルを取ると予想したし、誰が応援しなくても、私がこの子(すっかり息子の同級生的な意識なのでこの子呼び)を応援する!
と、お茶の間観戦の一人がそう決意したのです。
介護の話とは掛け離れたものになりましたが。
こういう話もしたくて始めたブログなのです。
読んでくださった方がいらっしゃるなら。
ありがとうこざいました。