4月、あんなに楽しそうに通っていた幼稚園が

どうも、うっとおしい場所に変わってしまったらしい


ゴールデンウィーク明けの7日から、始まった「五月病」

いつものように、幼稚園まで送り、先生に「今日もお願いします」と

娘を託したあと

幼稚園の玄関を出ようとしたときのことだ


「ママ、行かないで」と、娘が私の足にしがみついてきた

「どうした?」と聞くと「帰らないで~」「ふえーーーん」と、うつぶせになって泣く


先生にお願いして、しばらく教室にいて、娘が落ち着くのを待ったが

15分ほどすると、先生から「お預かりします。お母さんは、お帰りください」と言われた


娘は「やだ~~~!!!!ママがいい」と号泣

後ろ髪ひかれる思いを振り切り、幼稚園を後にした

窓から聞こえる、娘の泣き声が、切なく響いた



ゴールデンウィークは、横浜で船に乗ったり、井の頭公園で大道芸を見たり

娘にとっては、パパとママに甘えながら、それなりに楽しい休日だっただろう

でも、入園前から、幼稚園生活を楽しみにし、入園後も毎日、嬉しそうに通っていたのに、突然…


8,9日も泣いて、泣いて…

10、11日の休日を挟んだ12日の朝は、特にひどかった

朝食を食べながら「今日、幼稚園行かない」と、突然言い出し

ごはんが喉を通らない

パパに抱きつき、「おうちにいる」と、なきべそ


それでも、無理矢理、幼稚園まで送っていった

正門の近くになると、娘の足が止まる

「やあだあ~~~」と泣く娘を抱き上げ、正門をくぐり

娘の履物を替え、先生に託した

「お願いします」と



窓からは、また、娘の泣き声がもれてくる

同じクラスのお母さんから「大丈夫ですか?」と声をかけられ

思わず、泣いてしまった



ひょうきんで、いつも馬鹿笑いばかりしている元気印の娘が

あんなに泣いている

わるいことをしているわけでもないのに

私の腕の中ではなく

ほかの人の腕の中で

しゃくりあげながら、泣いている


その姿は、母にとって、とてもつらかった

がんばれ、娘

踏ん張らねば、わたし!