まんまる通信861号より(2023年4月25日)

 

畑から

先週に比べて今週はなぜか肌寒く時折冷たい風も吹く日が多いです。朝夕は寒く感じるので、何を着るか悩んでしまうほどです。畑では今、田んぼの準備と春野菜の植え付けの真っ最中です。畑に落ち葉堆肥と平飼い養鶏の鶏糞をまいた後にトラクターで耕します。その後、管理機という小型の耕運機で畑に溝をつけて、黒マルチを張る準備。実際にマルチを張った後は、通路になる部分に今度は緑肥(グリーンマルチ)といってクズ小麦をまいて、きれいな緑の絨毯を作ります。(雑草抑制の為)

夏野菜の苗の定植が終わる5月中旬ごろまでこの仕事が続きます。ここまで来たらあとは天気と最低気温と苗の生育を見ながら、GW明けごろから大きくなったものから順次定植していきます。

同時並行で稲作の準備も始まっています。今月中旬に機械を借りて畔塗り完了。週1スタッフのみなさんの力を借りて、田んぼの石を300㎏程拾うことができました!年々大きな石が少なくなっている感覚が(少しだけ)あります。明日27日は稲の種まき。5月に入れば用水路に水が流れだし、田んぼの代掻き(しろかき)開始です。稲の

 

今週の仕事

種蒔き、インゲン、きゅうり2回目、トウモロコシ播種

 

今週からほとんどが春の野菜。春作のサニーレタス、レタスのお届けとなりました。今年は大根が豊作です。今お届けしているグループの他にビニールハウスのもの、黒マルチをして地温を高めたもの、そして露地ものと次々お届けします。葉っぱまでたっぷりとお召し上がりください。まだまだ小さいですが葉付き人参のお届けを開始しました。
葉玉ねぎを今年初めてお届け、なかなかいいサイズに育っています。本格的なお届けは3週間後くらいからです。スナップエンドウも育ってきました

 

今週の野菜

葉付き大根、人参、小松菜、葉玉ねぎ(初)

サニーレタス、レタス、

さつま芋(終)または干しうどん

大豆、ほうれん草、

 

MEMO 

【ムダ0作戦】 

私の有機農業の研修先である那須烏山市の帰農志塾(きのうしじゅく)では昔、

「ムダ0作戦」というのを実施したことがあると聞いたことがあります。

 

その気持ちよくわかります!

 

春作のようにどんどん暖かくなり、日照時間が増えてくるこの時期は、

「生産>供給」

になりやすく、次々種を蒔いていますので、野菜がどんどん大きくなり出荷が追いつかない→野菜を畑でムダにする場面が多いということがよくあります。「ありました。」(ちょうど良いサイズの野菜を出荷するためにはしょうがない部分もあるのですが…)

 

しかし、昨年末から始めた週1スタッフを通じてみなさんがたくさん農園に足を運んでくれるようになってからというもの、そのロスの部分が少なくなっているのを感じます。もちろん食べられるくらいの大きさ、かたさなので、自家野菜としては問題ないレベルの野菜です。それを畑に返すだけでなく喜んで持って帰ってもらえるというのはとても嬉しいものです。

 

さらにこのムダ0作戦の成功に大きく寄与しているのは、父が昨年6月から趣味で始めた養鶏(鶏10羽)なのです。畑に最後に残った野菜や出荷の際にクズとして出る枯れたり、折れたりした葉っぱ、間引きした大根の小さいものこれらをきれいに残さず食べてくれるだけでなく、卵まで産んでくれるのです。ちょうど飼い始めて1年が過ぎて産卵数が平均一日10羽で8個ほど。ちょうど3家族で食べるのに十分なくらいの量なのです。この生産方式がSDGsに繋がるのか、持続可能な暮らしになるのかわかりませんが、もう少し検証します。