宇都宮市で女性の健康をナビゲートする鍼灸マッサージ治療院 まんまる堂です。
生理不順 ・ 生理痛 ・ 不妊 ・ 妊活 ・ 妊娠期 ・ 産後 ・ 更年期以降をサポートします。

さて、今日は医療系のメルマガを読んでいて驚いた話を書いてみようと思います。
投稿的には、「重度の貧血で来院した患者様」についてでした。
亜鉛12錠???
まんまる堂のブログをご覧くださっている方の中には、亜鉛のサプリを飲んでらっしゃる方もいらっしゃると思います。
また、亜鉛だけでなく、他の栄養素のアプリを摂られている方もおいでですよね?
今回は亜鉛の話です。
もともと亜鉛のサプリには、
- 免疫力の向上
- 感冒症状の緩和
- 創傷治療の促進
- 味覚の維持
- 骨格の発育や身長の伸び
- 抗酸化作用
- うつ状態の緩和
- 生活習慣病の予防
栄養療法のクリニックなどでもお勧めされることの多いサプリじゃないかなと思います。
今回ご紹介する話の患者様は、なんとこの亜鉛のサプリを1日12錠も飲んでたというのです。
ちなみにそのサプリメーカーの推奨量は、1日1錠だったそうです。
なんと12倍の量!!!
過ぎたるは及ばざるが如し
今回の話をすごく簡単に書くと、重度の貧血で来院された方をいろいろ検査して調べて、ちょっと怖い病名の疾患まで疑ったんだけど、よくよく話を聞いたら「亜鉛の飲み過ぎ」が原因でした、というお話。
まんまる堂はこういう記事を読むと、なんでそうなるのか気になるタイプ。
なので、亜鉛の飲み過ぎが貧血になる機序もめっちゃ簡単に説明すると
亜鉛を過剰に摂る
↓
腸管内で、銅と結合しやすいタンパクが増える
↓
腸管内でその増えたタンパクと銅が結合して、本来身体に吸収される銅の量が減る
↓
身体に吸収される銅が不足すると、血球成分が作られづらくなる。
↓
その結果、貧血傾向になってくる。
すごくはしょった説明ですけど、こんな感じ。
せっかく身体のためにとお金をかけて飲んでいるサプリで、逆に体調を崩してたというなんとも悲しい話。
もちろんですが、これ、亜鉛が悪いんじゃないんですよ。
適量を過度に越して服用したことが原因です。
用法・用量には、意味があるんですよね。
生兵法は大怪我のもと
ご自身の疾患の改善に向けて何をやったかの体験談も、検索すればたくさん出てきます。
でも、同じ疾患だったり、同じ症状であったとしても、原因はひとそれぞれです。
それぞれの身体の体質も個々でちがいます。
人の身体の個体差って、皆さんが思っているより大きいんですよ。
たとえば、他の方が亜鉛をたくさん飲んで症状が改善したと書いてあっても、それがご自身にも適応になるかどうかは、ぶっちゃけわからないわけです。
ましてや、用量の12倍・・・
それでもど~しても試してみたいなら、短期間で。
(誤解のないように書きますが、短期間で摂ることを推奨してるわけじゃないですよ。)
個人的には完全には否定はしませんが、あれは医師の管理のもとに行われた情報かな、と。
サプリを大量に服用するときに出てくるデメリット(肝臓機能の低下などなど)の管理を医師がやってくれた上ならともかく、一般の方が自己判断でやるのはメリットよりデメリットが大きくなる可能性が高いのではないでしょうか?
このようなことが起きた場合もサプリの服用を止めると症状が改善することがほとんどだそうですが、今回のケースはあまりにも症状が進んでいたため、治療が必要となったそうです。
まとめ
まず基本的には、サプリ(薬も)の用法用量は、その道の専門の方がいろいろなデータから安全性を考えられた量が決められています。
不調なときにたまに量多めに飲むくらいなら、さほど悪影響は出ない可能性が高いと思いますが、大量かつ長期間の服用となるといろいろ問題が生じる可能性があります。
せっかく健康のためにと飲むものを、自己判断で間違った服用をしてかえって身体を壊さないようにしてくださいね。
そして、今回のケースを読んでのまんまる堂自身の学びとしては、患者様の不調を伺う際により細かく日常のことお聞きすることが必要なんだなということがあります。
疾患や不調の原因って、思わぬところにあるかもですもんね。
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