笑い声のある風景 | いつかのいい日のために 

いつかのいい日のために 

2008年10月、卵巣癌という気づきのチャンスを与えられてから3年
今、たくさんのキャンサーギフト(癌からの贈り物)を貰っていたことに感謝しています。
これからは【まんまるっこ天使】に手伝ってもらいながら返謝の気持ちを伝えていこうと思います 2012.3

むかしむかし


といっても20年くらい前のこと


小さなお風呂ばには


ちっちゃな女の子ふたりと


おとうさんとおかあさん


それはそれはにぎやかなお風呂タイムで


みんなの楽しそうな笑顔と


ご近所に聞えそうなくらいの大きな笑い声で


おかあさんはその瞬間がとてもうれしくて


この時間が止まってくれたら


そんなふうに思って


その日の日記にイラストをつけて綴ったのでした。


それから20数年がたち


男の子がひとりふえたその家族は


どこの家庭にでもおこるような


それなりのいろんなことを積み重ねながら


子供達もひとり立ちのできる年頃に成長しました。


おかあさんと同じくらいの女の子達に


おとうさんにもうちょっとで追いつきそうな男の子


ある夜、そんな5人がリビングのテーブルの周りに集まって


12時になりそうな遅い時間なのに


「聞いて!! 聞いて!!」って


家族みんなが自分の話を聞いてほしくて


テンションあがりまくっておしゃべりをするので


それはそれはうるさくて


ほんとにご近所迷惑になりそうで


静かに!!・・・って言った瞬間だけ静かになって


またテンションあがってもとに戻ってしまうほど


みんなの笑い声とおしゃべりでにぎやかな夜でした。


その中にいながらお母さんは思いだしていました。


女の子達が小さかった頃のあのお風呂のシーンを


この幸せがいつまでも続きますようにと願った日記のことを


・・・・・・・・・・おしまい・・・・・・