顔で笑って心で泣いて・・・そんな人が大好き!! | いつかのいい日のために 

いつかのいい日のために 

2008年10月、卵巣癌という気づきのチャンスを与えられてから3年
今、たくさんのキャンサーギフト(癌からの贈り物)を貰っていたことに感謝しています。
これからは【まんまるっこ天使】に手伝ってもらいながら返謝の気持ちを伝えていこうと思います 2012.3

卵巣癌の抗がん治療が終わりかけの頃


退院前に出逢った和田さんというお婆さんと


外来で2・3回一緒になった。


私の退院が近づいていた頃に個室に入院してきた和田さんは


生涯独身の80歳の女性で


病院のお近くの立派な高齢者用マンションに


住んでいるという方だった。


私と同じ卵巣癌で同じコースの抗がん剤治療の彼女と


シンクロの達人と呼ばれるワタシは


ある日ほんの数分だけど診察室の前で


ふたりだけでお話しする機会に恵まれた。


6回目の抗がん剤治療の終わりかけの頃


ようやく診察室の前に呼ばれて待っていたところに


顔は知っているけど名前は・・・?


でも・・・ワタシの“好きなタイプ”・・・・の和田さんが


同じように抗がん剤治療の外来で来られて横に座られた。


数回お話をしたり挨拶を交わしただけの和田さんだったけど


「今・・・どうですか?」の挨拶のあと


「お若いあなたには、申し訳ないけどあと3年生かせてもらいたい

そう思っているのよ・・・・83歳までは元気で生きたいと思ってるの」


って、言われたので


「和田さんはいつも笑ってられて前向きだから大丈夫ですよ」


そう返したワタシに


「みんなに和田さんはいつも笑ってていいわねぇ~って言われるけど

 ワタシ達だってみえないところで泣いてるわよねぇ・・・」


そう言いながら、ワタシの手をとって


「お互い生きなきゃね・・・・頑張って生きていこうね」と言われた。


その直後に診察室に呼ばれたワタシが出てきたときには


和田さんは別の診察室に入られていて


それ以来お会いしたことは無いのだけど


その時、初めて名前をちゃんと聞くことのできた和田さんのことは


時々こんなふうにふっと思いだされるのだ。


今朝少し凹んでいた私がつぶやいた言葉に


すぐにコメントを入れてくださった富猫さんちの富猫婆さん


「本当は婆落ち込んでいました。」というコメントに


和田さんを思いだしたワタシ


長くお話したこともなかったのに


突然に手をとって漏らした本音の言葉


知人にこの話をしたとき


「同じものを感じたんじゃない?」って言われて


だったら嬉しいなぁ・・・・って思ったりしたワタシだった。


ふっと「落ちこんでました」とつぶやいて下さった富猫婆さん


みんな心で泣きながら顔で笑ってる素敵な人達


ワタシもそんな人になりたいなぁ~~ってずっと思っていた。


強そうで本当はとても弱い人・・・・けれど・・・やっぱり強い人


顔で笑って心で泣いて頑張ってる人が大好き!!





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