思いもかけない展開で
ポストカードを印刷したり
同封する振込み先の案内やら
なんやかんやと作業している母(ワタシ)に
「おかあさん すごいと思うで・・・」
「なんか 嘘みたいやなぁ・・・」
子供達三人、それぞれの言葉で
同じ内容の言葉をかけてくれた。
それらの言葉を素直に受けて喜んでいたワタシ
長女と息子とのやりとりの中で振り返った一年前
「去年の今頃、毎日死んでたやんな・・・」
「こんなん なるなんて・・・だれも思ってないよなぁ・・」
三年間、一度も応援に行ったことのない
息子の陸上部の試合をみるため
体調の悪いのを押して
長女のバイトの終わる時間に合わせ
仕事を早退して待ち合わせをし
ふたりで長居競技場まで行ったのが
夏日真っ只中の丁度一年前の暑い日だった。
6月くらいから仕事から帰ると
まっすぐ立ってるのもしんどくて
腰を曲げた状態でないと家事が出来なくて
それ以外は、布団にダウンの毎日
後でわかったことだけど
当時、胸水が右肺を半分以上押し上げていた状態で
咳きこんで夜も眠れなくなり始めた頃だった。
息子の応援の日も
地下鉄のホームで娘に「ごめんね・・」って言いながら
しゃがみ込んでいた。
それでも、なんでもないと思っていたワタシ^_^;
当時を振り返る度に
「何事もなくってよかった・・・」
あのまま無理してたらどうなってただろう・・って
実際、夫は手術の後で担当医から
「あと2週間、手術が遅ければ・・・・」って
言われたらしいけど^_^;
そんな一年前、まさか自分が
卵巣癌だなんて思ってもみなかった夏
そして、入院してからまだ一年も経っていない今年の夏
手術から10か月
抗癌治療が終わってから5か月
人間ってすごいなぁ
やっぱ 人間ってやわじゃないんだ
時間の長さって
その時どきによって感じ方が変わる
あんなに落ち込んでいた時も
子供達を想って泣いた時も
ポジティブなようで振り返ればネガティブな
つぶやきだらけだったあの時も
時々、遥か遠い昔のような錯覚を覚えるワタシ
ワタシが高1で出逢った室生犀星の詩
一番自分を助けてくれた言葉
『愛の詩集』の中の詩
【時】
自分のやっとわかりかけたことは
時がみんなして来てくれたことだ
時は本当によく廻って
みんな片付けてくれる
時だけは信じられよう
実に美事に決定してゆく
審判してくれる
時=時間
この一年という時間
時は本当によく廻ってきてくれた
とてもとても濃くて実りある時(時間)だった
時がみんなして来てくれたことで
今のワタシがある
時は どんな時も
誰のもとにも平等に巡ってくる
そして
なるようにしていってくれる
ポストカードの発送の用意をしながら
温かいメッセージを読みながら
ふつふつ湧いてきたこの気持ち
感謝の気持ちを
つぶやきたかった・・・・・・・・
ありがとう・・・・・神様
ありがとう・・・・・・・・・・・・見守ってくれたみんな
ありがとう・・・・・・・ワタシの上を通り過ぎていった大切な時間
長いつぶやきを最後まで読んでくれたあなた
ありがとうございます