近すぎてみえない | いつかのいい日のために 

いつかのいい日のために 

2008年10月、卵巣癌という気づきのチャンスを与えられてから3年
今、たくさんのキャンサーギフト(癌からの贈り物)を貰っていたことに感謝しています。
これからは【まんまるっこ天使】に手伝ってもらいながら返謝の気持ちを伝えていこうと思います 2012.3

いつかのいい日のために-CA390343-0001.JPG
※5回目の抗癌治療中
外来科学療法の部屋から※

目の前に見える2本の木
墨絵のように見える
緑色の葉っぱ

青い空も
白い雲も
通り過ぎていく飛行機も
ちゃんとその色がわかるのに
一番近い目の前の
葉っぱの色だけが
みえない

光の具合
建物の位置
見ている私の場所

いろんな理由が重なって
葉っぱの色を
私からみえなくしている

私は その葉っぱの色を
知っているけれど
かれこれ3時間も
黒い葉っぱを眺めていると
こんな色だったかなぁって
葉っぱの緑色を
忘れてしまいそうに
なってる自分がいる

近すぎてみえない
ちょっとしたタイミングのせいで
みえなくなってしまってる

そんなことって
いっぱいあるよなぁ…