3回忌を目途に妻の遺骨の納骨を考えている。

遺骨から宝石を作りペンダントとして身に着けて、今後も一緒に妻と生活する事を考え、想像してみたことがある。しかし、そんなことをしても、僕にとって思い出されるのは、きっと寂しさと悲しみだけであるだろう。

もし宝石をみつめることで、喜びや嬉しさといった温かいものや生きる勇気が生れてくるのであれば、きっとそうのであろうが、僕の場合は、遺骨から作った透き通るような宝石の輝きを目にする度に、胸が締め付けらえるような気持ちになるのは容易に想像がつく。

これまで自由に生きてきた妻だから、これからも自由にどこにでも行けるような居場所としてのお墓を用意してあげようと考えている。

ネットで色々調べ、跡継ぎのいないぼくたちにとっては、墓の管理の面から、「樹木葬」、「散骨」、「合祀」が良いと思っている。また墓地には、「公営墓地」「寺院墓地」「民間霊園」の3つがあり、それぞれ価格、立地、管理耐性、対応する宗派などに特色があることを知った。

実際に墓苑の雰囲気を感じたいと思い、HPで墓地に見学予約をいれ、GWくらいから7か所くらいの墓地を見て回った。樹木葬が一番の希望であるので、その旨を見学対応をしてくれたスタッフに告げると、最近人気があるんですよね。との言葉をどの見学先でも聞く。

確かに樹木葬は墓地には用意されていたが、いずれも後付けのような形で墓苑の隅っこに作られていたり、盛り土の花壇の様な場所にシンボルツリーを植えて墓石がおかれている様子が印象的だった。

三回忌は、来年の1月なので、遅くとも11月までにはどうするか決めるつもりでいる。

遺骨は抜け殻であるし、妻がこの世を一生懸命に生きてきた証でもある。妻がこの世に執着なく、自由にのびのびと過ごせるように、しっかりと最期までお世話をしていこうと思う。