「それを言ったらおしまいだよ」


その昔、

高校生の息子から投げかけられた言葉。



確かにそうだけど…

わかってるんだけど…


黙ってしまったわたしに

息子は言いました。


「しょうがないって」

「そのひと言で諦めてばかりで」

「お母さんはそれでいいの?」


こんにちは。SORAです。


息子からその言葉を聞いたのは

今から10年以上前。


ちょうど母の病気がわかって

我が家と仕事と実家と病院への往復を

繰り返していた頃だと思います。



ルーティーンのように時間が過ぎ

余裕を失っていた頃。


明るさの兆しも見えない、

まさに八方塞がりといった時期でした。



その頃、何かにつけて

"しょうがない"

を連発していたわたし。


息子に指摘されるまでは

無意識に使っていました。



言われて

気付いて


自分の言葉を見るようにしたら


出てくる

出てくる

"しょうがない"の嵐。



その言葉を使うことで

現状に抗わず

現状を諦めて受け止めて

思考停止させていた方が

都合良かったのでしょう。



ただ、こころの中は

明らかに暗かった。


楽しさなんてカケラもなかった。


ただただ必死に

目の前に来ることをこなしていた。



そんなわたしに

救いの手を差し伸べたくて

息子が言ってくれた言葉。



その時は最終的に

「だってしょうがないやん」

と身も蓋もない返事をした記憶があるのですが、


息子の言葉は

明らかに

わたしの固く閉じた思考を

開けてくれる鍵になりました。




それからも

"しょうがない"は続きましたが、


それでも

なんでしょうがないと片付けるのかな?

と時折り考えるようにもなりました。



そうしていくうちに、

閉めていたこころのシャッターが

少しずつ開いてきたのでしょう。



口ぐせのように使っていたその言葉は

いつのまにか

出てこなくなりました。



今はたとえ出てきたとしても

その頃とは違う

前向きな"しょうがない"。


現状肯定のために

"しょうがない" と折り合いをつけて

そこから先を考えることが

できるようになったと思います。







人生には

"しょうがない"

のひと言で片付けながら

暗いトンネルを歩く時期もあるかと思います


それが

自分を守るための最良の選択なら

その選択もあっていい。


そして、

何かのタイミングで

この現状はホントに"しょうがない"のか?

と思えたら、


それをきっかけに

少しずつ考えてみればいいのだと思います。



自分の人生を決めているのは自分。


だからこそ

やってきたきっかけに気付いたら

見て見ぬ振りをせずに

チラッと視線を傾けてみる。


それだけで

何かが変わっていくかもしれません。




勇気はいらない。


"しょうがない"はホント???


自分のこころに問いかけてみてくださいね。