「猫を置いて旅行に行くって決めたけど、留守中に何かあったらどうしよう…」って不安になっていませんか?
どんなに万全な準備をしていても、機械は壊れるし、停電は起きるし、猫は思わぬことをするし、留守番中のトラブルをゼロにすることは正直できません。
でも、「起きた時にどう対処するか」を事前に準備しておけば、慌てずに対応できます。
この記事では、猫を置いて旅行中に実際に起こりうるトラブルを4つのテーマに分けて、それぞれの事前対策と実際に起きた時の具体的な対処法を深掘りしていきますね。
猫、旅行中の留守番トラブル①:機器故障と停電への備え
猫を置いて旅行に行く際、最も怖いのが「機器トラブル」です。
自動給餌器、給水器、エアコン、ペットカメラ…これらが全て電気で動いている以上、故障や停電のリスクはゼロではありません。
大事なのは、「1台が壊れても猫が困らない体制」を作っておくことです。
猫の留守番で給餌器の故障・詰まりへの備え
猫を置いて旅行中、一番多い機器トラブルが自動給餌器の不具合です。
よくある故障パターンはこちら。
- フードが給餌口で詰まって出ない
- タンク内で湿気によりフードが固まる
- 猫が上に乗ったり体当たりして倒す
- こじ開けてフードを食べ尽くす
- 電池切れで停止する など
猫、旅行中の留守番では、給餌器を2台設置
猫を置いて旅行に行く際、給餌器が1台だと、壊れた瞬間に猫の食事が完全に止まります。
2台設置して時間をずらして給餌すれば、1台が故障しても最低限の食事は確保できます。
普段の留守番なら、その日のうちに対処できるので大きな問題にはならないことがほとんどですが、旅行となると食事の完全ストップは絶対避けなければいけませんよね。
具体的な設定例として、猫1頭で2泊3日の旅行なら:
- 給餌器A(メイン)は朝7時・夜7時に各30g
- 給餌器B(バックアップ)は朝8時・夜8時に各15g
というように1時間ずらして設定します。
Aが壊れてもBで1日30gは確保できます。
猫、旅行の留守番前に、必ず給餌器の動作テストをする
猫を置いて旅行に行く1週間前には、実際に給餌器を稼働させてテストしてみましょう。
普段使っているフードで詰まらないか、タイマー通りに動くか、猫が上に乗っても倒れないか、全て確認します。
旅行前日には再度フードをタンクに満タンに入れ、バックアップ電池を新品の電池に交換してください。
猫の留守番でWiFi対応機なら旅行先から手動給餌も可能
WiFi対応の給餌器なら、スマホアプリから「手動給餌」ボタンを押してフードを出すことができます。
猫を置いて旅行中、カメラで確認してフードが出ていないと気づいた時、まずアプリで手動給餌を試してみてください。
詰まりの場合は何度か試すと出ることもあります。
猫の留守番で給水器トラブルへの備え
猫を置いて旅行中、水が飲めない状況が続くと脱水症状につながります。
給水器のトラブルも事前対策が重要です。
猫の留守番で給水は複数箇所・複数方式で
猫を置いて旅行に行く際は、循環式給水器だけに頼るのは危険です。
循環式は電源が必要なので、停電すれば止まります。
電源不要のタンク式(ペットボトルをひっくり返すタイプ)を1〜2箇所、さらに普通の器に入れた水も2〜3箇所置いておきましょう。
猫1頭で2泊3日なら最低でも合計1.5L以上の水が確保できる体制が安心です。
倒れても水が全滅しないよう、違う場所に分散させて設置するのもポイントです。
猫の留守番でエアコン故障への備え
猫を置いて旅行中、エアコンの故障は季節によっては命に関わるトラブルです。
猫の留守番でスマートリモコンの導入が安心
SwitchBotやNature Remoなどのスマートリモコンを使えば、猫を置いて旅行先からスマホでエアコンを遠隔操作できます。ペットカメラで室温を確認して「あれ、暑そう」と思ったらすぐに設定を変えられますし、万が一エアコンが止まっていたら遠隔で再起動できます。費用は3千円〜1万円程度で、費用対効果は高いと思います。
猫の留守番で停電復旧後の自動再起動設定を確認
猫を置いて旅行前に必ず確認してほしいのが、エアコンの「停電復旧後の自動再起動設定」です。機種によっては、停電から復旧した後に手動でスイッチを入れないと再起動しないものがあります。取扱説明書で確認して、自動再起動機能がある場合はONにしておきましょう。自動再起動機能がない機種の場合は、スマートリモコンを導入することで遠隔操作が可能になります。
猫の留守番で停電が起きた時の考え方
猫を置いて旅行中に停電が発生すると、給餌器・給水器(循環式)・エアコン・ペットカメラが一気に止まります。
猫の留守番で停電時の被害を最小限にする備え
停電対策として最も重要なのは「電源不要のバックアップ」を複数用意することです。
- 給餌器は2WAY給電式(停電時は電池に自動切替)
- 給水器はタンク式を必ず1台設置
- エアコンはスマートリモコンで遠隔操作できる環境を作っておく。
これらを揃えておけば、短時間の停電なら猫を置いて旅行中でもある程度安心できます。
猫を置いて旅行中に停電が起きたと分かったら、まずスマホで電力会社の停電情報を確認しましょう。
数時間で復旧する見込みなら、夏・冬以外は様子見でも大丈夫なことが多いです。
復旧の見込みが立たない場合や、真夏・真冬の停電の場合は、後述する「緊急時の連絡網」を使って信頼できる人に状況確認をお願いしましょう。
猫、旅行中の留守番トラブル②:トイレの粗相
猫を置いて旅行に行く際、トイレ問題は「汚れすぎて使えなくなった結果の粗相」だけではありません。
もう一つ、猫あるあるの「無言の抗議」としての粗相です。
猫の留守番でトイレが汚れすぎることによる粗相
猫を置いて旅行に行く際、トイレ個数が不足していると、留守番中にトイレが汚れすぎて使えなくなり、ソファやベッド、カーペットで粗相してしまいます。
猫は本当に綺麗好きで、汚れたトイレを使うくらいなら他の場所でするという選択をする子もいます。
猫の留守番でトイレ個数の見直しを
猫を置いて旅行前に、トイレ個数を改めて確認しましょう。
基本は1泊2日で普段+1個、2泊3日で普段+2個が目安です。
多頭飼いの場合は頭数+1個に加えて、旅行用にさらに1〜2個追加するのが安心です。
個数を増やすのが難しい場合は、自動トイレの導入も検討してみてください。
詳しくは別記事(トイレ問題編)で解説しています。
猫の留守番で「無言の抗議」としての粗相
これ、猫飼いの飼い主さんには「あるある」ですよね。
猫を置いて旅行に行くと、トイレはきちんと用意しているのに、なぜかソファや飼い主のベッドの上で粗相していることがあります。
これは「飼い主がいなくて不満」というメッセージ、つまり無言の抗議なんです。
猫の留守番で無言の抗議への対策
残念ながら、猫の無言の抗議を完全に防ぐ方法はありません。
猫を置いて旅行に行く際にできる対策としては、ソファや寝室のドアを閉めて猫が入れないようにする、ソファや布団にカバーををかけておく、できるだけ猫が快適に過ごせるように環境を整える、などが挙げられます。
帰宅後にガミガミ叱るのは逆効果で、猫にとっては意味が分からないので、淡々と掃除して対応しましょう。
猫の留守番で帰宅後のソファ・布団は要確認
猫を置いて旅行から帰宅したら、ソファや布団の上を確認しましょう。
時間が経った尿は匂いが強くなるので、早めに対処しないと大変なことに。
猫用の消臭スプレー(酵素系)を常備しておくと便利ですよ。
猫、旅行中の留守番トラブル③:嘔吐の処理問題
猫と暮らしていると、嘔吐は日常茶飯事ですよね。
普段なら気づいた時にすぐ処理できますが、猫を留守番させての旅行中はそうはいきません。
猫の留守番で嘔吐は時間が経つとどうなる?
猫を置いて旅行中、猫が嘔吐してしまった場合、数時間後には乾燥してがびがびになります。
1日以上経過すると、カーペットや畳にしっかり固着して、掃除がかなり大変になります。
猫の留守番で嘔吐の後始末が大変な場所に対策を
猫を置いて旅行前に、嘔吐されると掃除が大変な場所(カーペット、布団、ソファ、畳など)には、洗えるカバーをかけておくか、ペット用の撥水シートを敷いておくと帰宅後の掃除が楽になるのでおすすめです。
猫の留守番で多頭飼いの「どっちが吐いた?」問題
多頭飼いで猫を置いて旅行に行くと、帰宅後に嘔吐物を発見しても「どの子が吐いたのか」分からないことがあります。
これが意外と厄介で、1頭が連続して何度も吐いているのか、それぞれが1回ずつ吐いたのかも分からない。
体調不良のサインを見逃しやすくなるんです。
猫の留守番でペットカメラの録画機能が「どっちが吐いた?」を解決
猫を置いて旅行中の嘔吐問題を解決してくれるのが、ペットカメラの録画機能です。
SDカードやクラウド録画対応のカメラなら、旅行から帰宅後に録画映像を確認して「どの子が何回吐いたか」を後から確認できます。
これ、多頭飼いの飼い主さんには特におすすめの機能ですよ。
「繰り返し嘔吐している」「毛玉じゃなくて液体だけ」「ぐったりしながら吐いている」といった映像が残っていたら、体調不良のサインです。
帰宅後すぐに動物病院を受診しましょう。
猫の留守番で普段の嘔吐と異常な嘔吐の違いを知っておく
猫を置いて旅行に行く前に、「うちの子の普段の嘔吐パターン」を把握しておくことが大切です。
猫の留守番前に知っておきたい嘔吐の見分け方
帰宅後に問題のない嘔吐のサインとしては、毛玉がしっかり入っている、ゴハンを食べた後に食べすぎて吐いた(未消化のフードが出る)、吐いた後は元気にしている、などです。
一方、受診を検討すべき嘔吐のサインとしては、水や黄色い液体だけを何度も吐いている、血液が混じっている、異物(ヒモやプラスチック片)が見える、吐いた後もぐったりして元気がない、などです。
猫、旅行中の留守番トラブル④:カメラで異変を発見した時どうする?
猫を置いて旅行中、ペットカメラで「あれ、様子がおかしい」と気づいた時の対応は、事前の準備で全てが決まります。
旅行先でパニックにならないために、以下の手順を旅行前にしっかり確認しておきましょう。
猫の留守番で「頼める人」を事前に確保しておく
猫を置いて旅行に行く際、最も重要な準備のひとつが「頼める人を事前に確保する」ことです。
家に行ける距離にいて、猫を病院に連れて行ってもらえる人が必要です。
猫の留守番で頼む人の交通手段まで考えて
猫を置いて旅行前に、「頼める友人・親族」を選ぶ際は、以下の点まで考えておきましょう。
- 自家用車を持っているか(猫をキャリーで運ぶには車が必要)
- 家から自宅まで何分で来られるか
- 緊急時に都合をつけてもらえる可能性が高いか
動物病院まで猫を運ぶには車があった方が安心ですし、遠方の友人に頼んでも時間がかかりすぎます。
できれば車持ちの友人・親族に事前にお願いしておきましょう。
猫の留守番で合鍵を預けて、場所の説明も忘れずに
猫を置いて旅行前に、頼む相手に合鍵を預けておきましょう。
また、合鍵を渡すだけでなく、家の中の案内もしておきましょう。
猫キャリーの場所、動物病院の診察券の場所、猫の好きな隠れ場所(捕まえにくい場合を想定して)なども伝えておくと安心です。
猫の留守番で動物病院の事前準備が最重要
猫を置いて旅行中にカメラで異変を発見した時、「まず病院に電話」と思うかもしれませんが、そこには注意点があります。
猫の留守番でカメラ越しの状態説明は病院側も困る
猫を置いて旅行中に「カメラで見たら猫がぐったりしています」と病院に電話しても、病院側は直接診察していないので「今すぐ来てください」としか言えません。
しかも、代理の人が連れてきた場合、獣医師にとって「飼い主が不在の中で誰から話を聞けばいいのか」という問題もあります。
猫の留守番で夜間・休日の緊急時対応を旅行前に調べておく
猫の異変が、夜間や休日に起きることも十分あります。
かかりつけ病院が開いていない時間に備えた準備もしておきましょう。
猫の留守番前に夜間救急病院を必ず調べておく
猫を置いて旅行前に、自宅近くの夜間・救急対応の動物病院を必ず調べておきましょう。
電話番号、診療時間を確認して、頼む友人・親族にもこの情報を共有しておきます。
猫の留守番トラブル時の病院連絡の正しい手順
猫を置いて旅行中にカメラで異変を発見した場合、正しい手順はこちらです。
猫の留守番トラブル時・緊急対応の正しい手順
- ①カメラで状況をよく確認する
- ②友人・親族に状況を伝え、猫の様子を確認に行ってもらう
- ③かかりつけ病院または夜間救急病院に飼い主が直接電話し、診察を依頼。旅行中で不在のため、代理の者が連れて行くと伝える。猫の状態(いつから・どんな症状か)を詳しく説明しておく。
- ④友人・親族に、〇〇病院に向かうよう依頼し、かかりつけ医であれば診察券の写真(診察番号)を送る
猫を置いて旅行中に「うちに行って猫を病院に連れて行って!」と友人に頼んでも、夜間で診療をしていなかったり、休診日だったりしたら、具合の悪い猫を連れて、友人が困ってしまいます。
特に夜間の場合、受け入れてくれる病院を友人に探させるのは負担が大きすぎます。
飼い主が旅行先から病院に電話して診察の約束を取り、「〇〇動物病院(住所)に今夜〇時に予約が取れました」という具体的な情報を友人に伝えてから向かってもらいましょう。
友人への依頼はできるだけシンプルに、「猫を捕まえて、このキャリーに入れて、この病院に行く」だけにするのが、迷惑をかけない配慮です。
猫の留守番で旅行前に準備すべき緊急連絡先リスト
猫を置いて旅行に行く前に、以下の緊急連絡先リストを作成して、スマホに保存するとともに、頼む友人・親族にも共有しておきましょう。
猫の旅行前・緊急連絡先リスト(必須)
- かかりつけ動物病院(電話番号・住所・診察時間・診察券の写真)
- 夜間・救急対応の動物病院(電話番号・住所・対応時間)
- 電力会社の停電情報(電話番号またはURL)
- 猫キャリーの置き場所(友人・親族に伝える)
まとめ:猫、旅行中の留守番|トラブル対策チェックリスト
ここまで4つのトラブルテーマを詳しく見てきました。
最後に、猫を置いて旅行前に確認すべき全ての対策をまとめます。
猫の留守番前・トラブル対策 最終チェックリスト
- □ 給餌器を2台設置し、時間をずらして設定した
- □ 給餌器のバックアップ電池を新品に交換した
- □ 給水器をタンク式含め複数箇所設置した
- □ エアコンの自動再起動設定を確認した
- □ スマートリモコンで遠隔操作できる環境を作った
- □ トイレを日数分+αで設置した
- □ ソファ・布団に粗相対策カバーをした
- □ カーペット等に撥水シートを敷いた
- □ ペットカメラの録画機能をONにした
- □ 夜間救急病院を調べてリストに追加した
- □ 頼む友人・親族に合鍵と診察券写真を送った
- □ 友人・親族の車の有無を確認した
猫を置いて旅行に行くための準備、これだけやっておけば、万が一のトラブルにも慌てずに対処できます。
大切なのは、「何かあった時に対処できる準備」です。
猫と旅行を両立させるために、一つひとつ確認しながら準備してくださいね。











