頑張れ会は手作り餡子でおはぎ | 青空のように 小細胞肺がんの母とわたし

青空のように 小細胞肺がんの母とわたし

母の闘病記。当初限局型でありながら完治しないと言われ2ndオピニオン等諦めてしまった母。しかし標準治療を取らなかった最初の病院に疑問を持ち県立がんセンターに転院、完治目指すも間に合わず多発転移、放射線治療抗がん剤を終えて在宅で緩和ケアがはじまりました。


隠したがりの母ですが
孫には隠さずガンであることを伝え
低学年の甥っ子も幼いながらも理解。

食いしん坊でばあちゃんの味で育った
甥っ子三男は
「えーっ!しばらくばあちゃんの唐揚げ
   食べられないのーっぶー」と
可愛いコメント。


さて入院が9月下旬からと決まった母。
これから始まる治療にむけて頑張ろう会を
やることに。
  
といっても毎年お彼岸には母特製の
おはぎを食べつつ集うのが実家の恒例行事
なのでいつもの会とも言えました。


母の得意な事は料理。
その中でもこしあん餡作りがピカイチ星
娘ながらに思います。

お正月門松には羊羹を、春と秋のお彼岸には
大量のおはぎ作りに、毎年の楽しみです。

小豆をコトコトお湯を替えながら煮込み
潰してこしてを何度も繰り返す。
そして砂糖を田舎風にたっぷり入れて
焦がさないよう大鍋でゆっくりと、でも
丁寧にかき混ぜ照りがでるまで煮込みます。

そして半殺しにしたもち米を大きめに丸め
餡子でお化粧して出来上がりニコニコ



この日は埼玉県で一人暮らしをする
わたしの長男も駆けつけ一族全員集合

母のおはぎが孫たちも全員大好きで
ワイワイ賑やかにパクパクと夕飯の
メインがおはぎ?!という勢いで
消えて行く…ほんと甘党です。

そして毎回恒例の孫たちが父母を囲んで
集合写真の撮影🤳


ボチボチ入院準備を始めていた母
実家に着いて部屋で支度を手伝っていたら
母「遺影も今のうちに撮ってもらおうか…」
と突然シャンプーやパジャマのついでの様に
頼み出すもんで、わたしもチョット驚きびっくり

わたし「まだ先の話しでやめてよーあせる

心の準備も何もないところだったので
こちらの方が焦ってしまいました。
ついでに廊下を通りかった父が
そう言う時に限って聞こえちゃうのか
(耳遠いのに)
父『アセアセアセアセアセアセ』って顔をしていて汗汗
余計に焦ってしまいました。

母も本当に思いつきだったみたいで
すぐこの話しはたわいもなく流れました。

今考えると抗ガン剤で抜毛してしまう前に
用意しておけば良かったのかなえー?
本人が言い出した時がタイミングとも
言うけれど…

でも前向きな響きとは違う気がして
まずは入院&治療に目を向けてみようと
そんな感じでやんわりとスルーしちゃった。


おはぎの餡子に話しが戻りますが
先日亡くなられた女優の樹木希林さん
主演としての遺作が「あん」という
和菓子屋さんに餡子作りで雇われるお話し
でしたね。
彼女の追悼の本なども書店に沢山並んでる。

餡子作りという母との共通のことが
なんだかしんみりしてしまいそうで
映画は観ていません。
でもいつか観たいし本も手に取るんだろう。

そして母の餡作りを引き継げるのかしら?
わたし??
うーん、義妹と相談だな。
昭和の時代から使ってるガス炊飯釜とか
一抱えもある大鍋とか、ど、どうしよう?!