あいこさんのサポートを受け始めてから、
変わった事がいくつかありました。
自分と向き合い、出てきた想いを夫に少しずつ伝えていくという事もそうでしたが、
自分の中から「どうしてもしんどい」という想いが出てきた時は無理をしない、という事も大きな変化でした。
脳内お花畑の夫の態度や言動には、ひどく消耗する事も多かったです。
そんな時は「悲しい」という気持ちだけ伝えて、その後は夫と距離を置くこともありました。
夫のことからは離れて
好きな友人に会いに行く
好きな景色を見に出かける
好きな映画を見に行く
好きな食べ物を食べに行く
中でも旅が好きなわたしは、不倫が発覚してから頻繁に旅に出ていました。
海と山に囲まれた大好きな温泉地があり、一人で行ったり、子供たちと一緒にゆったりと笑い合ったり、大切なエネルギーチャージの時間でした
勿論私たちが旅に出れば、夫と相手女性は逢瀬を楽しんでしまう。恐怖も悔しい想いもあったけれど、それよりも消耗している自分を労ってあげたい気持ちの方が大きくなっていきました。
探偵事務所に数回依頼するも、全て空振りに終わり疲弊していたわたしは、何度目かの旅行を計画しました。
でもなぜかその時は、夫も行くと言い出し
わたしと子供たちは車で先に現地へ行き、夫は仕事終わりに新幹線で来て合流することになりました。
わたしは正直とても気が重かった
海沿いの道を子供たちとキャイキャイ言いながら楽しく走り、ホテルの部屋でのんびりと寛いでいても、夫の到着時間が近づいてくると目の前の景色がドンヨリと色を失っていきました。
少なくともその週末は夫が相手女性とは会わないという喜びよりも、その時のわたしは夫と距離を置きたかった。
なんで来るんだろう、、と泣きたい気持ちになったのをよく覚えています。
一泊した翌朝、
早起きの息子が目を覚まし、夫と息子は大浴場へ朝風呂に行くことになりました。
娘はまだ起きる気配がなかったので、
先に二人を送り出しました。
夫が居なくなった部屋の中で、娘の寝息を聞きながら海を眺めていると、せっかくの旅行なのにずっと夫の存在に緊張していた自分に気付き、なんだかひどく悲しくなりました
こんな想いをする為に旅行に来た訳じゃないのに、、、
悲しく考えていたその時、
夫のスマホが
わたしの目の中に飛び込んできました。
発覚以来、
パスワードが分からないのは勿論、
片時も離さず夫が持ち歩いていたスマホが、
なぜか開いた状態でそこにあったのです。
夫、寝ぼけてたのか?!笑
グッスリ寝ている娘。
心臓が、口から飛び出そうでした。
夫のスマホを手に取りLINEを開くと
そこにはありとあらゆるやり取りが、不倫の情事が、事細かに書かれています。
わたしは寝ている娘から離れ、洗面所へ移動して夢中でLINE画面の写メを撮りました。
最初は手が震え、ブレて上手く撮れませんでしたが、必死になって撮り続けました。
こんな恐ろしい姿、子供には見せられないと頭の片隅で思いましたが、それでも手が止まることはありません。
まだ薄暗い早朝のホテルの洗面所の中に、シャッター音が不気味に大きく響き渡っていました。
カシャッカシャッカシャッカシャッ、、
カシャッカシャッカシャッカシャッ、、、
どれくらいの時間が経ったのか、
LINE画面の写メを何枚撮ったでしょうか。
ベッドルームから、娘の声が聞こえてきました。
ママ、どこ〜〜?
起きたよ〜〜〜?
その柔らかに寝ぼけた温かい声に、わたしは我にかえり、涙が出てきました。
夫のスマホを元の場所に戻し、慌てて娘の所へと行ったその時、
夫と息子が
大浴場から帰ってきたのです♨️
心臓がバクバクバクバク、と
どうにかなってしまいそうでした。
薄暗い洗面所でドロドロの感情にまみれたわたしの姿は、我ながらホラーだったと思います
でも、
ここまで行き着かないと出てこない感情が、
本当のナマの想いが、
わたしの中にあったのだと思います。