マンションの管理は買えるのか? | マンション管理の部屋

マンションの管理は買えるのか?

『マンションは管理を買え!』と良く耳にします。


この『管理を買え』と言うフレーズは、マンションに住んでいない人でも知っているほどです
から、多くの人がマンションの管理は重要であるということを認識していると言えます。


マンション購入を検討する際、住宅情報や新聞の折り込みチラシと格闘された方は少なくな
いと思いますが、どのような部分を気にして読みますか?


立地条件や間取り、価額はもちろんです。

販売するデベロッパーも大きな要素です。

やはりアフターサービスの問題がありますから、なるべく名の通った会社の方が安心感が

あるでしょう。


あと施工会社を重要視する方もいます。

「やはり施工品質が第一、手抜き工事があったら大変なことになるから」

そうですね、手抜き工事を特集した番組などを見ると、基礎工事をごまかしていたり、スラブ
厚(コンクリートの床の厚み)が設計より薄かったりと、目を覆いたくなるようなものがありま

す。


「おれは何と言っても管理会社で選ぶよ。だってマンションは管理を買えって言うじゃないか!」

ということで、折り込みチラシの物凄く小さい文字で書かれている『物件概要』の【管理会社】
を調べては「ここは大手だから良い」「あそこはゼネコン系列だけど親会社の信用不安があ

るからダメ」と言っている人がいました。


ところが実は『マンションの管理』は買うことは出来ないのです。

マンションの管理主体はあくまでマンションの『管理組合』なのです。

管理会社は管理組合が業務を委託しているだけですから、未来永劫そのマンションの管理

をすることが確定しているものではありませんし、管理組合がしっかり機能していれば、出

来の悪い管理会社などさっさと変えてしまえばいいのです。


「しっかりとした管理会社を選べば安心だ」と勘違いをする人が多いですが、これは間違い

で、マンションの管理を買うということは『マンションの管理組合がしっかり運営され機能

している』ということなのです。


しかし新築のマンションでは、まだ管理組合が組成されたばかりなので、「管理を買う」という
ことは現実的には困難です。

ですからマンションは

『管理を買ってもらえるような管理組合にするために』

区分所有者全員が主体性をもってマンション管理に取り組むことが重要です。