管理会社は身内では無い! | マンション管理の部屋

管理会社は身内では無い!

区分所有者の大切な財産であるマンションの管理を任せる『管理会社』。


良好なマンションライフのためにもお互い信頼関係を構築することは大切です。

特に管理会社の窓口である『フロントマン』とは、十分にコミュニケーションをとりましょう。


しかし、いくら信頼関係があるからと言も注意しなくてはならないのが


『管理会社は身内ではない』

ということです。


管理会社はあくまで商売として管理業務を行っているわけで、決して親切なボランティアとし

ておこなっているわけではありません。

当然ですがこれは『ビジネス』なのです。

管理会社がガッポリ儲かるということは、反対に管理組合が必要以上の負担を強いられて

いることになります。

商取引ではお互いに駆け引きを行うことが一般的です。


例えばあなたが新車を購入しようとします。

車の値引き交渉であなたは、ディーラーの営業マンが最大いくらまで値引けるのかを探りま
す。

一方で営業マンはお客の購入予算が幾らなのかを見極めて交渉します。

そして、お互いの妥協額で契約成立となるわけです。

しかし、マンション管理契約の場合、

1.初めから管理会社が決められていて、競争原理
  がはたらかない。

2.しかも管理会社は管理組合の予算がわかっている。
  (お財布の中身を知っている。)


という特殊(非常識的)な事情があるのです。 


管理会社は管理組合の予算から自分の利益を引いた額の範囲で管理を行えば、赤字にな
ることはないのです。

しかも、管理内容は管理会社に『お任せ』というケースが圧倒的に多いのです。

このような状況で本当にフェアーな取引きができるのでしょうか?

管理会社が全てインチキをしているとは言いませんが、管理会社が圧倒的に有利であるこ
とは間違いないでしょう。


これではまるで、ご主人が給料を丸ごと奥さんに預けて、「もし次の給料日までにお金が余

ったら返してね」という、絶対にありえないことに期待を抱くようなものです。


ですから管理会社との良好な信頼関係の構築のためにも、管理組合は管理費の項目を詳

細にチェックして、予算を厳しく査定することがとても重要なのです。