今日も涼しかったですね。
過ごしやすい日が続いているのは良いのですが・・・

さて 河鍋暁斎の「暁斎妖怪百景」を読みました。

暁斎妖怪百景
多田 克己
国書刊行会


河鍋暁斎(かわなべ きょうさい)。
幕末から明治に活躍した絵師。
狩野派に分類される。

その暁斎作品の妖怪や妖怪に関連する(括り甘すぎだろ?)の画集である。

百鬼夜行で始まり、幽霊画のアップで終わる。

夏も終わりだし、妖怪でも見ておくか・・・と軽い気持ちで手に取った本書。

びっくりである。

まず、その緻密で繊細なタッチである。
彼は日本画家であるから、当然筆で書いたのだと思うのだが
信じられないほど細部まで描かれている。

そして美しい。

暁斎が九つのとき、近所の神田川で拾った生首を家に持ち帰り
観察しているところを下女に見つかり大騒ぎを起こしたというエピソードがある。

絶対友人になりたくないし、息子だったら・・・怖すぎる。
もし生首を息子が拾ってきて観察していたら、絶縁したくなると思う。
それを「好奇心からくる奇矯ぶり」で片づけないでくれ!
とはいえ、天才っていうのはこういうものなんだろうか。

それに川に普通に生首が流れてくるなんて、やっぱり都会(江戸)は怖いわ。

暁斎の絵の中で、特に印象的だったのは、美人画(地獄太夫)と幽霊画である。
美人画は見とれるし、幽霊画は別の意味で目を離せなくなる。

よく同じ人間(?)をこういう風に描き分けられると思う。

浅学で暁斎について無知だったが、蕨市にあるという暁斎の記念美術館に行って
是非、実物を見てみたいと思った。

一見の価値ありです!

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