今日も少し暑さが下がった感じで、でも暑かった。
さて 佐藤健太郎の「炭素文明論」を読みました。
少し前に、「元素周期表で世界はすべて読み解ける」をご紹介しました。
その際に、本書もご紹介ただきました。
最初にお断りしておきますと、元素は好きですが
萌えられない元素もある。
それは、炭素、水素、窒素の3元素。
理由;余っている手が多くて、なんとでもすぐ結びつこうとするから。
(不対電子が多い)
なんか、誰とでも付き合う浮気者!
みたいな感じがしてどうも好きになれない。
ちなみに余っている手の数は、
水素1本、酸素2本、窒素3本、炭素4本。
4股かけているんですよ。
私の愛する金属もすぐに酸化します。
でもね純度の高い鉄なんてね、粉末にすると燃えるんですよ。
つまり燃えてまで酸素と結びつこうとする。
その健気さを目の当たりにすると、
炭素ってなんなの?と思ってしまう。
それに、ぶっちゃけ自分も炭素化合物(有機化合物)だと思うとねえ。
元素の存在割合からすると、さほどありふれてないんですけどね。
著者は、大学、大学院で有機化学を専攻し、その後もその関係で仕事をしてきた。
つまり、私(無機物好き)とは萌えポイントが異なる方である。
本書のすごいところは、化学離れを憂慮する著者が
あえて人類の歴史と炭素化合物との関わりを述べているところである。
人類はずっと炭素化合物とはいろいろな意味で
切っても切れない縁でやってきたんだなあと思わざるを得ない。
ああ、ね~
という化合物もあれば、
え・・それも?
という化合物もある。
もしかすると化学嫌いな方は拒否反応が出るかもしれない
組成式や化学構造式もさらりとたくさん出てきます。
しかし・・・例えば理論上最強の爆薬と言われているらしい
『オクタニトロキュバン』の構造なんて、
不安定感がすごすぎてクラッとする。
だって
「目を血走らせた男が全身に手榴弾をぶら下げている姿に似た」
構造ですよ~
一見の価値ありです。
炭素!浮気者とか思ってて悪かったよ。
浮気者もここまで行くといっそ清々しいかも・・・
やっぱり著者と違って、炭素には萌えませんが・・・
是非、ご一読を!
いががりおは 炭素と遷移金属どっちが好き?
いがぐりおをクリックしていただけると嬉しいです。いつもありがとうございます。^^/

さて 佐藤健太郎の「炭素文明論」を読みました。
![]() | 炭素文明論 「元素の王者」が歴史を動かす (新潮選書) |
佐藤 健太郎 | |
新潮社 |
少し前に、「元素周期表で世界はすべて読み解ける」をご紹介しました。
その際に、本書もご紹介ただきました。
最初にお断りしておきますと、元素は好きですが
萌えられない元素もある。
それは、炭素、水素、窒素の3元素。
理由;余っている手が多くて、なんとでもすぐ結びつこうとするから。
(不対電子が多い)
なんか、誰とでも付き合う浮気者!
みたいな感じがしてどうも好きになれない。
ちなみに余っている手の数は、
水素1本、酸素2本、窒素3本、炭素4本。
4股かけているんですよ。
私の愛する金属もすぐに酸化します。
でもね純度の高い鉄なんてね、粉末にすると燃えるんですよ。
つまり燃えてまで酸素と結びつこうとする。
その健気さを目の当たりにすると、
炭素ってなんなの?と思ってしまう。
それに、ぶっちゃけ自分も炭素化合物(有機化合物)だと思うとねえ。
元素の存在割合からすると、さほどありふれてないんですけどね。
著者は、大学、大学院で有機化学を専攻し、その後もその関係で仕事をしてきた。
つまり、私(無機物好き)とは萌えポイントが異なる方である。
本書のすごいところは、化学離れを憂慮する著者が
あえて人類の歴史と炭素化合物との関わりを述べているところである。
人類はずっと炭素化合物とはいろいろな意味で
切っても切れない縁でやってきたんだなあと思わざるを得ない。
ああ、ね~
という化合物もあれば、
え・・それも?
という化合物もある。
もしかすると化学嫌いな方は拒否反応が出るかもしれない
組成式や化学構造式もさらりとたくさん出てきます。
しかし・・・例えば理論上最強の爆薬と言われているらしい
『オクタニトロキュバン』の構造なんて、
不安定感がすごすぎてクラッとする。
だって
「目を血走らせた男が全身に手榴弾をぶら下げている姿に似た」
構造ですよ~
一見の価値ありです。
炭素!浮気者とか思ってて悪かったよ。
浮気者もここまで行くといっそ清々しいかも・・・
やっぱり著者と違って、炭素には萌えませんが・・・
是非、ご一読を!
いががりおは 炭素と遷移金属どっちが好き?
いがぐりおをクリックしていただけると嬉しいです。いつもありがとうございます。^^/
