今日も 寒かったですね。
と 思ったけれど YAHOOの天気を見ると 最高気温 15℃。
明日の 最高気温は 11℃。
あれ・・・まだ 暖かだったんだ・・・
今日の夜は 冷え込むみたいですので 皆様 お風邪を召しませんように。

さて 有川浩の「塩の街」を 読みました。

この作品は 有川浩のデビュー作で 電撃小説大賞を受賞した作品です。
まず 文庫化され そのあと 手直しされて ハードカバーで出版されたという 
少し 通常の本とは 異なる道のりをたどっています。

著者の『自衛隊三部作』のひとつです。

あとがきで 作者が ハードカバー版と文庫版の違いについて 語っていました。
かなり 変わっている 感じでした。
ちなみに 私が 読んだのは ハードカバー版です。

ジャンルは 何なんだろうなあ。
ハードカバー版の宣伝文は

「塩が世界を埋め尽くす塩害の時代。
 塩は着々と街を飲みこみ、
 社会を崩壊させようとしていた。」

やっぱり あえていうなら SF?

人々が次々と『塩化』して死亡していく 荒廃し 機能していない東京で暮らす 男と少女を 軸に
物語が 展開していきます。

最初のほうは 人が『塩化』していくという 荒唐無稽な設定を 読者に 実感させる展開になっており
『塩化』に対する恐怖が じわじわと 分かっていきます。

そして そのあとは
『塩害』を食い止められるか
 人々が どのように生きているのか そして 生きていくのか。

この本を読んで 終始 頭の中に 浮かんだのは
「私の 大切な人って 誰だろう?」
でした。

もし 明日 世界が終るとして 一緒にいたいのは 誰ですか。

物語自体としても とても 面白いですが
いろいろなことについて 考えさせられる本でした。

お勧めです。
是非 ご一読ください。