失明した方々と仕事で出かける機会が多々あります。
Aさん:障害者手帳2級 接眼レンズでかろうじて文字が見える状態 光は感じる
Bさん:障害者手帳1級 失明状態だが眼圧を下げる点眼は継続 光は感じる 運動する
Cさん:障害者手帳2級 片眼は光を感じない 炭水化物と甘いもの中心の食事 運動しない
Dさん:障害者手帳1級 失明した後、暫く光は感じていたが、今は光を感じない 運動する
Dさんと出かけると「今日は日が出ていますね」と話すので光を感じていると思っていました。
先日「どれくらい明るさ(光)を感じるのか」尋ねてみると
上に書いたように「失明して暫くは光を感じていたが、今は全く感じない」とのこと。
では何故「日が出ているのがわかるのか」さらに聞くと
「日光の温かさ」で感じているそうです。
Bさんのように失明しても眼圧を下げる目薬を使い続けるのは
明るさを感じる視神経(細胞)を守るためなんですね。
光を感じない状態は、夜に部屋の電気を消せば疑似体験が出来ちゃいます。
常夜灯をつけた状態とは雲泥の差。
どんなに見えにくくなっても治療をやめたり
自暴自棄になって生活習慣を乱さないよう、肝に銘じます。
僕は緑内障の手術(マイクロフックロトミー・左右で3回、プリザーフロマイクロシャント・左右で2回)を受けたため、眼圧を下げる目薬は処方されていません。
今の自分に出来ることは血流を良くする食事と運動、睡眠、紫外線対策です。
病気を必要以上に恐れず、但しナメずに最後まで人生を謳歌したいです。
私は早めに緑内障が見つかったので、すごくビクビクしていろいろと情報を調べました。
眼科にも何度も行って目薬も総額でいくらになるのかわからないほど購入しています。
時間もお金もメンタルも削られて、最後まで何とか生活の不自由のない視野が保てれば、「良かった」と思うことができるわけですが、緑内障であることに気づかないまま亡くなった人と、私の差って一体何なんだろうと考えると、不思議な感情に襲われます。
でも気づいてしまった以上、ギリギリセーフとギリギリアウトは大きな違いです。
リアルタイムの患者としては早く見つかってよかったと言うのは確かなことです。
「満月が欠けている」 穂村弘
最後までご覧いただきありがとうございます。